nANo〜ナノ〜

□nの思慕
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第1話 nanoテスト

 
 ここはnanoの学校、nano開発教室だ。
(蒼空)「(き...今日は待ちに待ったテスト...!!やべぇっ、緊張する)」
 彼の名前は萩原蒼空<はぎわら・そら>。高校一年生だ。普通の学校とnanoの学校を共通いしている忙しい少年だ。
 今日のnanoテストの内容は基本五大属性の能力を扱えるかのテストと自分独自の能力を開発できているかのテストだ。
 nanoには基本の属性が五つあり、その五つとは炎、水、風、雷、念である。この他にも様々な能力があるがそれはこの五大能力を含め、十大能力と言われ、上位の者たちが扱う。
 まだ一年生の蒼空には無理だ。
(先生)「次!萩原!!」
(蒼空)「はいっ!!」
 親友の桜塚大和<さくらづか・やまと>に目配せして蒼空は前に出る。
(先生)「まず、基本元素の炎からだ。炎を召喚してみろ」
(蒼空)「(よっしゃ、得意分野だ!)」
 蒼空は印を結び、言霊を唱える。この時の為に相当読み込んだした言霊だ。
(蒼空)「契約者の名において命ず!古より伝わりし、火の鳥よ出でよ!!“小火鳥<ニア>”!!」
 シュボッ!!という音と同時に小さな火の鳥が出現し、蒼空の肩にとまった。
(先生)「おぉ...見事だ!合格!!」
(蒼空)「っしゃ!!」
 その後も残りの試験を受け、苦手な水も何とか合格し、蒼空は...


(蒼空)「やったぁぁ!!“候補生”に昇格した!!!」
 試験結果の発表が張り出されるボードには合格者の名前が書かれている。勿論、大和の名前も。
(大和)「やったな、蒼空!」
(蒼空)「あぁ!大和も!!」
(大和)「そういえば、チーム班がもう張り出されてるって!!見に行くか?」
(蒼空)「勿論!!」


 nano scool一階・オープンスペース。
 多くの生徒が集まっている。恐らくチーム分けを見に来たのだろう。
 第2班・引率者“桐生猛<きりゅう・たける>”班員...沖野琢磨<おきの・たくま>、萩原蒼空<はぎわら・そら>、暮石奏<くれいし・かなで>
(蒼空)「あった!!俺の名前!!」
(大和)「見事に別の班だな(笑)まぁ、お互い頑張るかぁ!」
(蒼空)「おぅ!!」
 2人は肩を組み笑いあった。
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