夢見

□真庭家と居候な私〜4〜
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このまま喰鮫さんに喰われてしまうと
思ったその時















ザパァッ







目の前のお湯の中から
川獺が出てきた










「くーいーざーめー?
あんた、猫に
なにしてくれてんのかな?ww」




「もう少しでしたのに…
残念ですね残念ですね
残念ですねー」







パッと、私を掴んでた手が離れた



助かった!!




「か、川獺ーー!!」

私は思わず川獺に抱きついた






「猫!?タ、タオル!!
か、隠せって!!」




「………へ?」









自分の状態を見てみると…裸
タオルが取れた状態で
川獺に抱きついていた




「き、きゃあぁああ………あ、あれ…?」






悲鳴をあげて離れようとするも
頭がくらくらするーーーーー


(の、のぼせちゃっ…たか…な…)







そのまま私は意識を手放した


















ーーーーーーーーーーーーーーーーーー



目を開けると
縁側の屋根が見えた



なんか涼しいーーーー
視界に緑のうちわが見えた
あぁ誰かが扇いでくれてたんだ





「猫…目を覚ましたようだな
大丈夫か…?」


蟷螂さんの顔が至近距離から
覗きこんできた


よくよく状況をみれば
私は蟷螂さんに膝枕をされていた






「か、蟷螂さん!?……な…なんで
膝枕なんですか…?」



「あぁ、これか
主の介抱係を狂犬に任されたのだ。」







なんで蟷螂さんだったのだろう
普通狂犬姉か鴛姉じゃないのかな…?








疑問を感じながら縁側から部屋を見ると
そこにはのびた蝙蝠、白鷺、川獺、
喰鮫さんの四人が横たわっていた



あぁ蟷螂さんの制裁か、
と、ひとり納得するも



まだ少し頭がボーッとする
それに眠たい









「蟷螂さん…」


「なんだ、どうした猫」


「もうちょっとだけ…このまま
休んでいてもいいですか…?」


「!…あぁ…安心して休むといい…」





蟷螂さんが少し
赤くなっている気もしたが
優しく微笑んで私の頭を撫でてくれる



ああ蟷螂さんに介抱されるのは
なんか心地いい
私は安心しながら
眠気に意識を委ねた













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