夢見

□真庭家と居候な私〜4〜
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皆に抱きつかれる騒動から
帰宅後ーーーーーーー










「あぁ〜気持ちいいー」




私はお湯に浸かりながら
身体を伸ばす


ただいま絶賛入浴中だ










真庭家は大家族で
お風呂はひとつでかいのがある

いやでかすぎる
というか外にあるし
お風呂というか温泉なんだから

大家族には助かる大きさで
大人数で入ることができるのだが
今日はひとり貸切状態

いつもは狂犬姉と鴛姉と
入っているのだが









抱きつきの件で疲れていた私に
狂犬姉がゆっくりしてらっしゃい
ということでひとりで
入っている





狂犬姉達と入るのも楽しいけど
たまにはひとりでのんびりもおつだなぁ



とハメを外していると











ガラッ


「きゃはきゃはっ!!
猫ー!一緒に入ろうぜー!」



蝙蝠!?



「?かのいなゃじんいな居にがすさやい」

「あれーでも脱衣場に
猫の寝間着あったよんww」





白鷺と川獺まで入ってきた!?






私はとっさに岩陰に隠れた
だけど……………










岩影にはなんと喰鮫さんがいた



私はびっくりして
思わず声をあげそうになる




喰鮫さんに手で口を塞がれ
小声で囁かれた








(静かにして下さい、猫
ここで声を出しては、蝙蝠達に
バレてしまいますよ?)

確かにいくらタオルを
巻いているとはいえ
裸なのだ見られたくない

ってそういう問題じゃなくて!



小声で私も話す









(な、なんで喰鮫さんが
いるんですか…!?
誰も入っていなかったはずなのに…)





私が入る前脱衣場には
誰の服もなかったのだ





(ああ、それは私が部屋から
ここまで裸で来たからですよ♪)







変態だ!!!
まごうことなき変態がいらっしゃる!!








(そして…猫が
入ってくるのをずっと待ってました)


喰鮫さんは妖しく笑った




私はひきつりながら笑った



嫌な予感がした
竹刀も何もない絶対絶命だ…








ふいに後ろから抱きつかれた



服は着ておらず
お互いタオル一枚

素肌と素肌が触れあう
お互いの体温がじかに伝わる







私は身体が熱くなっていくのを感じた
お湯のせいでなく
喰鮫さんのせいだ。



(やっ………く、喰鮫さん………
離して…ください…)








私はもがこうとするも
ぎっちりと抱き締められていて
全く身体が動かない









(ああ…いいですねいいですね
いいですねー猫は反応が
可愛くて…そそりますねー)





耳元で低い声で囁かれ
ビクッとなる








喰鮫さんはそのスキをついて

身体に巻かれたタオルに
手をかけたーーーーーーーーーーー
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