夢見

□ふとした笑顔に…
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「蟷螂さん!」

「どうした、猫」


そう言ってあなたは私の
頭を撫でる、普段は見せないような
優しい笑顔を見せて。



普段蟷螂さんは真面目で
冷静な人だ。
人前であまり笑わない。




そんな蟷螂さんと私は
最近恋仲になった
もともと蟷螂さんの部下で平忍の私は
ずっと蟷螂さんに憧れて恋をしていた。



私みたいな平忍と頭領の蟷螂さんでは
釣り合わないとわかっていたので
永遠の片思いだと思っていた。



だけど、先日蟷螂さんの部屋に
任務の報告書を渡しに行ったときに











「猫…私と…その…恋仲に
なってくれないか。」












私はあまりに驚いて報告書を落とした。





あの蟷螂さんがうっすら顔を
赤くしながら
私に告白をしたのだ。



いやそれよりも私なんかに
何故告白を?これは夢か何か?
と、混乱していると









そっと頬に蟷螂さんの掌が触れた。





「返事を聞かせて欲しい…
私ではダメか…?」












切な気な表情で言われた。







「そ、そそそそんなことないです!
私も…その、蟷螂さんのことを
ずっと、ずっと好きでした…から。」







と、私が言うと蟷螂さんは
私が見たことないような優しい笑顔で














そっと私に口づけた。

とても優しくあたたかなキスでした。
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