夢見〜別語〜
□現忍語〜二章〜
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ぼんやりした世界
現実味のない感覚
また、夢を見ている
普通そんなこと
わからない筈なのに……
今回は声が聞こえた…
途切れ途切れの声が
『こ………も……りが……死……だ』
死んだ?誰が?
『しら……ぎ……も…く……い……めも…』
『むし………み……も…』
途端に視界が歪む
元々見えにくい視界が更に
歪んだ……涙だ…
ただ……涙が溢れ……
そこで目が覚めた
目が覚めればいつもの
自分の部屋の天井
なのに目からただ涙が
溢れている止まらない
悲しい寂しい悔しいもどかしい
そんな気持ちが喪失感が
身体をかけ巡った