嫌い嫌いも好きのうち。

□氷帝学園高等部。
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桜の花びらが散る頃、
今日は氷帝学園の入学式の日。




今、校長の長い長いお話を聞いているところだ

「ここ氷帝学園に入学したからには…」




そんな中、寝ている生徒が一人
『Zzz』
仁王雅治の妹である仁王美羽である








「えーでは、これから学園生活を楽しくおくれるように頑張ってください。」

校長の話が終わったころ




「美羽、校長先生のお話終わりましたよ」
そういって美羽を起こしているのは柳生比呂士の妹でもある柳生比奈だ





『ん…やっと終わったか。あのハゲじじー話長すぎなんだよ。』

「校長先生のことハゲじじーなんて言っちゃダメです。」

『プリっ』

「まったく美羽は…」







「えー続きまして生徒会長のお話。」

『まだあるのか…寝る、おやすみ。』

「寝ちゃダメですよ、美羽」

『さっきは寝かせてくれたじゃん』

「止めようと思ったら美羽が寝ちゃったんじゃないですか」



二人が言い合ってるとき




生徒会長であろう人が舞台の上にあらわれた


その瞬間

「「「キャー!!」」」

「「「跡部様ー!!」」

女子たちの甲高い声が響きわたった







『うるさい…寝たいのに。』

「寝ないでください。」










跡部「静かにしろ」


その瞬間さっきまで騒いでいた女子たちは静かになった




跡部「氷帝学園の生徒会長である跡部景吾だ。ここの学校の設備は調っているが、もし不便があんなら俺様に言え。まぁ精々高校生活に悔いを残さねーように頑張ることだな。俺様からは以上だ。」


そう言って舞台から姿を消した俺様生徒会長





『あれが氷帝のテニス部の部長?』

「そうみたいですね。」

『ふーん。』
雅が言ってた通りの人だな。



「あんな感じですけどテニスの実力は本物らしいですよね…」

『らしいね…』










仁王美羽16さい。
あんな人と絶対、関わりたくないと思いました。
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