極道篇
□お久しぶりでござんす!
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途中、小さな犬の散歩をしているであろう人とすれ違った。どこかで見た顔…
新「か、勝男さん!!」
なんでこんなところに!?と言おうとしたがやめた。この人が愛犬の散歩をしているのは珍しい光景ではない。と、思い直した。
勝男「ん、なんや、お前らか。おーおー、巨大犬の散歩か」
勝男も普通に返す。
神「巨大犬じゃないネ、定春アル。」
勝「おお、すまんの嬢ちゃん。」
そんなやりとりをしていると、一人の男がやってきた。溝鼠組の一味だろう。
男「アニキ、例のもんがまた出てきたようです。」
勝「またかいな。これで何度目や」
新「あのー…何かあったんですか?」
新八が尋ねるが、勝男は無視して銀時に向かって言葉を吐いた。
勝「せや、近々オジキとお嬢が歌舞伎町に帰ってくるらしいで。」
銀「は?次郎長が?」
あの一件以来、歌舞伎町に姿を現していない。次郎長はまだいいが、あの娘が何をするか…
勝「ああ。久々に歌舞伎町に顔出しにくるらしい。まあ、オジキよりお嬢の方がノリノリなんやと思うけどな。噂っちゅー程度や。ほんまかどうかは知らんけど、もし会うた時は挨拶の一つでもしときいや」
そいじゃあな。とだけ言って勝男は行ってしまった。