進撃短編
□終わらない恋になれ
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結局、全然できなかった庭の掃除を、引き続き今日もすることになった。
終わらせないと、今日こそ兵長に殺される…
昨日は、
「私がエレンの邪魔をしちゃったの!エレンは真面目に作業してたの!」
と雛さんが兵長をなだめてくれたから何とかなったものの…
好きな女の人に助けてもらうなんて、情けない男だな、俺…
兵長はそんなことないんだろうな。
体を張って仲間を、雛さんを守るんだろうな。
「下手したら俺、雛さんより弱いかもしれない…」
ああ見えて次の人類最強と名高い雛さんだ、絶対俺より強い。
何か悲しくなってきたな…
「エレンー!」
大きな声がして、驚いて振り向くと…
「雛さん!?」
そこには、勢いよく手を振りながら走ってくる雛さんがいた。
「時間が空いたから手伝いにきたよ〜」
「い、いいですよ、そんな。
雛さんに手伝わせたなんて兵長に知れたら、俺…」
殺されるだけじゃ済まない気がする…
「大丈夫だよ〜。リヴァイにも言ってあるし」
「えっ!」
「さぁ、やろう!」
兵長が許可したってことか?
それはどういう…
とりあえず、遥香さんと一緒に作業を始めた。