進撃短編

□終わらない恋になれ
2ページ/5ページ

結局、全然できなかった庭の掃除を、引き続き今日もすることになった。


終わらせないと、今日こそ兵長に殺される…
昨日は、

「私がエレンの邪魔をしちゃったの!エレンは真面目に作業してたの!」

と雛さんが兵長をなだめてくれたから何とかなったものの…


好きな女の人に助けてもらうなんて、情けない男だな、俺…


兵長はそんなことないんだろうな。
体を張って仲間を、雛さんを守るんだろうな。


「下手したら俺、雛さんより弱いかもしれない…」


ああ見えて次の人類最強と名高い雛さんだ、絶対俺より強い。

何か悲しくなってきたな…


「エレンー!」


大きな声がして、驚いて振り向くと…


「雛さん!?」


そこには、勢いよく手を振りながら走ってくる雛さんがいた。


「時間が空いたから手伝いにきたよ〜」

「い、いいですよ、そんな。
雛さんに手伝わせたなんて兵長に知れたら、俺…」


殺されるだけじゃ済まない気がする…


「大丈夫だよ〜。リヴァイにも言ってあるし」

「えっ!」

「さぁ、やろう!」


兵長が許可したってことか?
それはどういう…


とりあえず、遥香さんと一緒に作業を始めた。
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ