短篇集

□その下にあるものは
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姫松になります
ねつ造あります
それでも読みたい方はそのままスクロール、無理な方はダッシュで逃げられることをおすすめします
ほぼほぼ会話文だけかもしれません












「なぁ、聞いたか?」

「なにをだ」

「四国に忌み仔がいるらしい」

「へぇー、それで?」

「その忌み仔は長曾我部国親の嫡男らしい」

「たしかそこの子は姫若子っていうがあだ名があったよな。」

「ああ。大方、部屋にこもって人間でも食べてるんじゃねぇか」

「なるほどな」

「くわばらくわばら」

「姫はそんな奴じゃない!!そんなことするはずがない!!」

「しょ、松寿丸さま!?」

使用人たちの話をこっそり聞いていた松寿丸はそう言って廊下をかけていった

使用人たちはただただ呆然としていた









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ダダダダ

パンッ

「兄上!!」

「松寿丸、騒々しいぞ」

「申し訳ありません」

「で、何をしに来たんだ?手短にな」

「兄上、四国に行かれるとか」

「ああ、そうだが。同行したいのか?」

「はい」

「………分かった。いいだろう。明日の早朝には出るからな。」

「はい!!」







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所変わって四国

「もう少ししたら毛利殿一行がいらっしゃるらしい」
姫若子はその話を障子越しに聞いていそいそと部屋の掃除をし始めた

〔松寿丸さまもきっといらっしゃるはず、早く終わらせないと〕

思いの外時間がかかったのか、(毛利家の船が近くに来ているらしい)城の中も慌ただしい空気に包まれている



その中で姫若子はひとり悩んでいた

〔どうしよう〕

そう女の子なら誰でもあるような悩み




















それは服選びである

ここで言うなら着物選びである


花柄と藤色一色と淡い紫色から徐々に青色になる(グラデーション)着物で悩んでいた
















そうこうしているうちに毛利家の人たちがついたらしい

姫若子は急いで身仕度を整えていた



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