ドSとあたし物語

□わるふざけ
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俺の彼女は、馬鹿だ。



そんなとこも含めて好きんなっちまった、とか言う俺も馬鹿なんだろう。


そんな馬鹿な俺となまえは、珍しく休みで江戸をぶらぶらしていた。
サボりではない。仕事をちゃんと休んで久しぶりに一日自由。

飯時だし、これから二人でゆっくり昼飯でもと思った矢先のこと。なまえが「あ!」と声を上げたのだ。




「何でィ、うるせーな。」




「うるさくないしー。ほらほら見て!万事屋グループ!」



なまえの指す方向を見るとなるほど本当だ旦那とチャイナとメガネがいた。なまえの大声に気づいたのかこちらを見ている。めんどくせー。




「なまえアル!」



「ほら、言った通りでしょ!こんにちは!」




「おーなまえ……と総一郎くんじゃねーか。」




「総悟でさァ、いい加減覚えてくだせェ。」




「サドに名前なんかないアル。サドはサドネ。」




「あー何にも聞こえねー。」



せっかくなまえと二人の休日だったのに。よりによってコイツらと会うなんて。

一番会いたくないヤツらだ。




「銀さん、お久しぶりですね。」




「あァ…久しぶりだななまえ。」



「ッ……ズルい…です。」




「んー、どーしたのォ?もしかして照れてるー?」




「だって…だって、大好きなアナタにそんな声で名前呼ばれたらあたし…。」




「名前呼んだだけで照れちゃうの?可愛いななまえは。………ほら、俺の名前呼んで?」




「ぎ、銀時……。ッ!?」




「そう、よくできました…。」




「ァッ…そそそそそんな耳元でッ……。」




「ホント可愛いな…。なまえ、今度は俺の下でもっと可愛く喘いグハッ!」




「…行くぞ。」




「え、あ、総悟ッ!?ち、違うの!彼とは何n「なんか言ったかィ。」……何もないです。」




「なまえッ!俺に囁いた愛は全部嘘だっtッてーなッ、何すんだ新八!」




「沖田さんめっちゃ睨んでるんでやめてください。」




「なまえの身の危険を感じるアル…。」



これだから嫌なんだ。




「総悟ー時間食ってごめんってばー。そんな怒らないの!お腹空いてるからってさー。」




「………(違ェし)。」




「あーもーあたしが悪かったってばー!…あ!それとも、もしかしてもしかして!総悟くんは嫉妬しちゃったんですかー?かーわいい!」



こういうムカついた時、なまえに対する行動は分かっている。
コイツを確実に動揺させて俺を上にする方法を。

ふざけて俺をからかっているのに夢中ななまえを人気のない路地に手を引っ張って誘導する。




「アハハハ総悟くんたらー、ホント、可愛い嫉妬ですねえー!」




「そうでィ、嫉妬したんだよ。」




「ですよねーアハハは、…あ、え?」




「嫉妬した、っつってんだよ、なまえ……。」



そう言いながら俺はなまえを建物に押し付ける。




「え、ちょっ待っ…」



目をキョロキョロさせるなまえの唇を軽く啄むとなまえは顔を真っ赤にさせて俺を見た。




「ッん……総悟…の…バカ…ヤロー……」




「テメェが悪ィんでィ。」




「…バカ総悟。」




「うるせー、バカはテメェでィ。…夜は覚悟しとけよ。」




「ッ、バカだけど、単純なことで嫉妬するけど…大好き。」




「……知ってる。」





俺の彼女は、可愛い。













(会う度会う度…やめてくださいよ。沖田さんの睨みめっちゃ恐いじゃないですか。)



(あのあと、サドに食われるなまえが可哀想ネ。)



(なまえも大変だなァ。)



((………。))
 

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