黒蜜カルテットと私と。

□カルテットと私C
1ページ/5ページ


走るとはいえ、ほぼ彼に引っ張られているので然程疲れたわけではない

けれど、気がつけば私たちは外に出ていた


「え、何で…」

「こっちにあるはずだ。」


彼は確信しているらしく…

いや、でも本人がわかってないから


すると、進むにつれて聞こえてくる誰かの声


………え?


















胸騒ぎがする

息をするのが苦しい

前が見えない




嗚呼、あのときもこんな感じだった


だから花宮さんは"望ましくない"だなんて言ったんだ


何で気付かなかったんだろう、ずっとそうだったじゃないか


気を付けていたはずなのに、いつの間にか大事なものまで失って












































































私はまた、生きる意味を失うんじゃん

次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ