黒蜜カルテットと私と。
□カルテットと私①
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どうもはじめまして
北上杏奈(ｷﾀｶﾞﾐｱﾝﾅ)です
とある大学(有名らしいです)の経済学部で勉強しています
ところで、ここの経済学部には
回りの女子から"ｲｹﾒﾝ"と言われている男の子達がいます
正直、私はその手の事に興味がわかないので特になんとも思わないのですが
なんと彼らと私は全部受けてる講義が同じなわけです
まあ、私は影が薄いので気づかれることはほとんどないんですがね
｢あ゛ー、これで終わりだっけ？｣
｢そうだよ、だから耳元で叫ばないで耳痛い。｣
｢今日は何を作ろうかしらねー。｣
｢俺は今日、ﾊﾞｲﾄが入ってたな。
冷めても美味しいもので。｣
…ﾋｿﾋｿ話し声が聞こえますよ女子の皆さん
はいそうです、彼らが噂のｲｹﾒﾝさんです
いや、四人ともですよ
私も初め、一人女子だと思いましたがれきっとした男性だそうで
確かにあそこがな…ｹﾞﾌﾝｹﾞﾌﾝ失礼しました
兎に角男みたいです
……名前はわかりません
実は、他の子達の名前もよく知りません
別に、知っても私には何の得もないので
知る気も無いのです
こんなんだから、今まで"友達"と呼べる存在もいなかったのかもしれません