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□story 2
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「名無しさん!!」
俺はヒムチャンの作った朝飯も、食わずに眠っている名無しさんに声をかけた。
さっきまでいたはずのジュノンはというと、のんびり歯ブラシをくわえながら郵便物に目を通している。
「──…おい、ジュノン。起こしてやれよ、お前が起きたなら」
ZL「えー!だってヌナ気持ち良さそうに寝てたんだもん!きっと僕の温もりのおかげだね」
「そーゆ問題じゃねぇよ。今日が、なんの日かわかってんのか?」
そう。
はやくみんなを起こして、心の準備をしておいてもらわないと困る。
今日は──────…
ZL「知ってますよ、SHOTがこの街に帰ってくる日でしょ」
だからこそ、です。
ヌナには不安になってもらいたくないので知らないまま眠っていてほしかったのに。
ジュノンはそう言い捨て、口をゆすぎに洗面所へ向かっていった。
────今日はSHOTがかえってくる日。