支部ログ
□宮地さんがはっちゃけた
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「森山、どうかしたか?」
ここはある公園。
公園にあるベンチに座って俺こと森山由孝は何故かわからないが宮地清志に抱きしめられている。
「ううん、なんでもないよ…」
宮地は相変わらずかっこよくて、金髪よりも蜂蜜色の髪のというほうが似合う髪は風に吹かれてきれいだ。
「きれい…」
「どうしたんだよ?森山が珍しいな」
そう言う宮地は驚いたように、それでもしっかりと俺の手を握っていて。
「ったく、ほらそろそろいこうぜ」
宮地は俺の手から離れて、それが俺にとっては物足りない。
そうして俺を放して道路のほうへと歩いていく。
手ぐらい繋いでくれればいいのに。
俺は慌ててついていこうとしたが、そのときふと気がついた。
―赤信号に変わる瞬間。
その中、宮地は全く歩調を緩めようとしない。
宮地を捕まえなきゃ、捕まえなきゃ!
それしか思わなくて手をのばす。
あぁ、さっきまで繋いでいたあの手はもう、
届かない。
「宮地ぃぃぃいいいいいい!!!!」
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