支部ログ
□【第2話】
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しかたなく諏佐と小堀を連れて花宮の家に向かう。
諏「あ、この映画おもしろそうだな」
小「また見に来ようか」
そんな気楽なお話をしている2人と、
赤「あ、湯豆腐食べたい」
高「ちょwwいきなりすぎっしょwww」
降「えー、今日はお鍋の気分っ!」
赤「よし、どっちも作ろうか」
降「いいね!」
高「え、まじで?ならキムチ鍋を所望するぜwww!」
赤降「無理」
2人ともひどー!っという高尾の叫びで1年トリオは笑う。
何これ気楽過ぎて。
あれ?さっきシリアスだったよね?
しかし、そんなのに負けないのが1年トリオ。
春「う〜ん…お鍋かぁ…」
今「はぁ……うな重…」
笠「肉じゃがにしねぇ?」
おいおい、好きな食べ物を夕飯にしたいんですか。
さっきまで威圧に一歩退いていた人たちとは思えない。
そして、花宮の家に着く。
春「みんな、頑張って耐えるんだ」
何か春日が言い始める。
それにPG組は頷き、気合を入れる。
諏佐と小堀はついていけないみたい。
そして春日がチャイムを鳴らす。
ピンポーン
その音を鳴らしてから1分ぐらい経った後に花宮が開けてきた。
花「どうしたんだよ」
春「いや〜、なんていうか…」
花宮はキャラを被っている、と一瞬で分かったPG組は慌てて花宮から目を逸らす。
春日も言葉を濁している。
伊「ま、花宮?みんなが来たの?」
花「諏佐さんと小堀さん連れて」
伊「ふぅん…通したら?話したいし」
そう聞こえる伊月の声がどこか怒っているのと苛立っているように聞こえる。
とりあえず、家に入れてもらえた。
諏「花宮と伊月って因縁じゃなかったっけ?」
小「そうだったはずだけど…」
不思議そうな顔をしている2人も入ってリビングに集まる。
伊「それで?いったい何があったか話してくれますよね?皆さん」
ニコォ、と魔王らしきオーラをまといながら笑顔な伊月。
それに、キャラを被ったままゲスい笑顔を向けながらこっちを見ている花宮。
これはやばい、と思いながら
代表で笠松が話し始めた。
***
話し終わり、伊月はいつの間にかいれてきたコーヒーを一口飲む。
その動作だけでかなり恐ろしい。
諏佐と小堀も黙っていた。
邪魔はしてはいけない、という配慮かもしれない。
さすが良心コンビ。
伊「なるほど……」
花「……なぁ、諏佐さんに小堀さん」
花宮は2人のいる方向へ向きながら呼びかける。
諏「なんだ?」
花「あんたらは信用していいか?」
その中には、他言しないでいられるのか、やら、こんな俺たちの姿見て幻滅するだろう、などの意味も含まれる。
その意味を汲み取った上で諏佐と小堀は頷いた。
小「なんにも言わないよ。森山にもね、当然2年や1年にも」
諏「まぁ、アホ峰にばれたら面倒だろ?黙っとくよ。その代わり条件があるんだが」
諏佐だったら言いそうに無いその言葉にみんなの顔に緊張が走る。
諏「俺たちもここに来ていいか?楽しそうだしな、ちょっとは受験疲れを癒したいからさ」
PG「勿論!」
その提案にまたみんな笑いあう。
春「それじゃあ、戻して、夕飯作るよ〜」
笠「お昼カフェだったから、満足してなかったんだよな」
花「俺たち食ってないや……」
伊「ほんとだね、色々あったから」
笠松だけわかったような顔をして、他はわからないような顔をしたが
伊月が腰をさすっていてすぐに理解した。
小「あ、言い忘れていたけれど」
諏「俺たち、付き合っているから」
2人からそんなことを言われてみんなは叫ぶ。
ただし、それは祝福でもある。
夕飯では湯豆腐と普通の鍋料理が出され、
高尾はグチグチ言いながらも美味しそうに食べたり、
カップル組は何故か「あーん」と食べさせたり、
それを見ながら春日は写真を撮ったりして楽しんだとさ。
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