支部ログ
□【第1話】
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花宮の家からの帰り道
降旗と赤司は歩いていた
もちろん、赤司は降旗の家に泊まる予定である
赤「結局、花宮さんのところで夕食もいただいてしまったな」
降「うん、そうだね。でもまぁ美味しかったしいいんじゃないかな」
***
PG規約その1
外では問答無用でキャラ被っている者はキャラを被っていること!
***
つまり、それで喋り方が戻っている訳である
戻っている、は語弊があるが
歩いていると、赤司の眼がキランッと輝いた
赤「テツヤがやってくる(ボソッ)」
降「まじか…」
まさかの黒子来訪の予知である
さすが赤司様
黒「あ、あれ?降旗君と赤司君ですか?」
降「うわっ、あ、黒子か。ごめんな」
降旗はいきなり現れた黒子にびっくりしたような演技をする
ビクビクしてたし、どこがキャラどこいった状態なのか一見するとわからない
しかし、わかる人にはわかるのだ
ビクビクしているのは笑うのを抑える為だということを!
赤「(うわー、ちょ、こう笑わないで!僕本性出るかもしれないし!)」
降「(征十郎が俺のせいで危ない気がする。落ち着け俺!)黒子ってここらへんの家だったっけ?」
黒「はい。降旗君はここらへんではないですよね?」
降「まぁね」
仲の良い誠凛だからこそなのか家の場所は大体の部員は把握していたりする
黒「それより、なんで降旗君と赤司君が一緒にいるんですか?」
赤「あぁ、それはさっきまで遊んでいたからね」
黒「遊んだんですか?降旗君と?」
赤「他のメンバーもいたけど、どうかしたかい?」
あくまで黒子がいるし、PG規約もあるためこんな喋り方になっている
でも、黒子にばれないようにちょこちょこ降旗のほうを見るあたりあざとい
降「(征十郎マジ可愛いぃぃいいい!天使扱いでもういいんじゃないの!はっ。でも天使だったら俺は征十郎になにも出来ないじゃないか!天使は駄目だ、でも天使。この矛盾はいったいどうしたらいいんだ……!)」
降旗は絶賛妄想中であった
黒「降旗君に何もしてませんよね?」
赤「何とは何かな?まぁ何も問題の無いようにしていたと思うけれど」
黒「それは、降旗君が決めることです。どうでしたか?降旗君」
降「(もう、堕天使ってことでいいんじゃないのか…。いや、でも、)あ、大丈夫だったよ。問題もないし。ほら、黒子は前一緒のチームだったんだったら信じてやりなよ。少なくとも、俺は赤司が嘘をつくとは思えないぜ」
妄想しながらこの返答である
なんだお前、ハイスペックでも名のる気か
赤「降旗君、ありがとう(うわ、うわぁ!惚れ直しちゃうよ!惚れ直すほどこうは落ちこぼれていないけれど!)」
黒「あ、赤司君が御礼を言った……だと!?」
赤「おい、テツヤ。僕をなんだと思っているんだ」
降「まぁまぁ。それよりそろそろ帰らないとやばいからさ」
黒「あ、そういえばそんな時間でしたね」
赤「じゃあね、テツヤ。元気にしているんだよ」
黒「そうですね、それではまた」
降「じゃあな〜黒子!」
降旗は手を振りながら赤司と一緒に進みだした
黒子の進行方向とは逆方向に
黒子は手を振り返して見えなくなると歩こうとした
が、何か疑問が
黒「あれ?いつの間にあんなに仲良くなったのでしょうか?というか赤司君の家って向こうでしたっけ?」
首を傾げながらも時間的にやばいと感じ、帰路を急いだ
空は満天の星空で月は綺麗に輝いていた
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