支部ログ

□恋は突然でした
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意外と話が盛り上がってマジバに入ったのがお昼頃だったのに出たのは夕方頃だった

「いいかげん帰らなあかんなぁ」

「本当ですね。時間みてませんでした」


そう言ってマジバで分かれようとすると「送るで」と言われた

「え?いや、別にいいですけど」

「ええやん。もうちょっと喋りたいしな。あかんか?」

「……まぁいいです。お願いします」

「そんなかしこまらんでもええやん」


まぁそういうことで送ってもらうことにした

ここでも本のことで盛り上がってしまったのは言うまでもない

そして家の近くに来た


「もう、ここまででいいです」

「そうなん?」

「ええ。ありがとうございました」


とお礼すると何か感動したようだった


「どうかしましたか?」

「いや、な。こんな風に感謝する後輩がなかなかおらんでなぁ…」


遠い目をする今吉さん

あぁアホ峰君とかですね

ご迷惑をおかけしています


「まぁお代はもらうな?」

「え?」


そう言うといきなり顔を近づけてきました

え、ちょ、このままだったら、





ふわり





唇同士が触れ合う

つい僕は目を瞑ってしまった


「お代はいただいたで?」

「……」


悔しいです

ファーストキス奪われました


「もしかしてファーストキスやったりしたん?」

「うっ」


これで改めて思いました

僕は嘘がつけないのだと


「でも嫌がってなかったなぁ?」

「あ、」


そう、確かに嫌がらなかったのだ

嫌とも思わなかった

不思議なくらい


「まぁワシは黒子クン好きやで?」


そう言う今吉さんはすごく怪しげな笑みを浮かべていて




なぜか惹かれてしまう







ってあれ?

告白された?

『好き』っていわれましたよね?




「それじゃあなぁ。黒子クン、冬は楽しみにしてるで?」

「え、あ、はいっ!僕も、誠凛は負けません!」

「ええ対抗心やな。ついでに返事も冬まで待ったるわ」


やっぱり告白でしたか

そして今吉さんは帰って行きました

でも、僕はそれどころじゃなかったっていうか


とにかく混乱を落ち着ける為に自分の部屋に帰って考えました












でも、答えはもうでていましたね












僕は














今吉さんが好きです








end
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