支部ログ

□恋は突然でした
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「あれ?黒子君やん」

「あ、今吉さん…?」

出会いはふとした瞬間にうまれるものである











「えっとお久しぶりです」

IHで誠凛が負けてちょっと過ぎた夏のある日
本を集めていた黒子が街中を歩いているとなんの因果か自分たちが負けた相手校のキャプテンがいた


「久しぶりやなぁ。ちょっと喋らへんか?ちょっとやったらおごるで?」

「それならマジバでお願いします」


断るどころかマジバでお願いした

自分も話してみたかったのだ

それとマジバのバニラシェイクを飲む為に






「黒子、もう昼やけどこれで良かったん?」

「バニラシェイクで十分です」


そのあとにバニラシェイクは神なので、とも付け足す

それをおもしろそうに笑う今吉さん

まぁ話があるんですよね


「話ってなんですか?」

「あぁそうやったな」


と今吉さんがニヤッと笑って話し出す


「黒子クンは青峰の相棒やったやろ?」

「ええ。そうですね」

「どうやって手なづけとったん?」

「は?」


まさかの相談だった

まぁ、そりゃあ、青峰君は大変でしょうね


「いや、黒子君になついとったんやろ?」

「さあ?僕は少し鬱等しかったんですけどね」


あのときはキセキ全員だったが


「青峰どうやったら言うこと聞いてくれんのやろう…」


よっぽど深刻なんですね


「そうやねん、もう、あの暴君でええからって引きとったんはワシらのところやけど、もう大変でな…」

「それはそれはご愁傷様です」

「っていうことで黒子君に聞こうかなぁと」

「他にも聞く人いるでしょう?」

「たまたまおったからなぁ」


偶然で出会ってしまったんですね

まぁそうですけど


「まぁあの試合から黒子クンのことも気になっとったし」

「それは光栄ですね」

「あの諦めない心は凄かったなぁ」

「そうですか?まぁ僕諦め悪いので」

「そうやろうなぁ」


ニコニコと笑う今吉さんにちょっと僕は怖いとも思うことはある

でもまぁあの青峰君に悩んでいる今吉さんを見ると哀れにまで感じてくる

彼は勉強とか大丈夫なんだろうか


「青峰君は認めた人にはなつくんじゃないですか?」

「それじゃあワシらんとこ認められてないんちゃうん…」

「いや、多分認められていますよ!」

「そうかなぁ…?まぁええねん」


いいんですか

あのアホ放っておいて

まぁ後は桐皇の人たちに任せましょうか

桃井さんもいますし






「そうそう話変わるけど、今日なんでここらおったん?」

「あぁ休みなんですよ」

体育館の整備ということで休みになった

ちなみに部員全員に『バスケ禁止令』が出されてしまいバスケが出来ないということになってしまった


「本を買っていたんですよ。それで今吉さんは?IHの途中でしょう?」

「こっちも同じようなもんやで。休養も大事やしな」

「そうですか…」

「そうそう。なんの本買ったん?」

「これとか」


と1つ本を見せると今吉さんは「その本持ってるで」と言った


「え?持っているんですか?」

「まぁな。その人の本は一応揃ってるねん」

「この作者さんいいですよね!」

「いきなり雰囲気変わったやないか」


と言いながら話に付き合ってくれた






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