海空学園(短編)【旧】

□子犬 〈後編〉
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黒子「…ということが起きまして、それ以来黄瀬くんは、その出来事がトラウマとなって犬が苦手になりました。」

全員(キセキの世代除く)「…。」

桃井「へぇー、そんなことが…。」

青峰「ああ!!そういえば、そんなことがあったな。」

紫原「そういえば、そんなことあったねぇー。」

青峰、紫原の言葉で赤司、緑間、灰崎の3人も「うんうん。」と頷く。

黄瀬「黒子っち〜…(泣」

トラウマとなってしまった出来事を黒子に告白されてしまい、ショボンとうなだれる黄瀬。

日向は空気を換えるように「コホン。」と一つ咳をする。

日向「まぁ…とりあえず、だ。2人が苦手になった原因を知った訳だし…。ところでコイツ(←子犬)…誰かに似てないか?」

小金井、土田、桜井、降旗、福田、河原「「「「「「えっ?」」」」」」

すると、全員(黒子、火神、黄瀬除く)はリコが抱えている子犬と黒子を見比べ始めた。

桃井「あっ…。」

思わず声を上げる桃井。

全員(黒子、火神、黄瀬除く)「黒子(くん)(テツ(くん)/黒ちん/テツヤ)だぁー(だね/だな)!!」
(←この時、うなだれていた黄瀬が復活する。)

伊月「目が…目がぁー!!」

氷室「ヤバい!!気がつくと愛着が…。」

突然、小金井は、リコが抱えている子犬を指差して名付けた。

小金井「よぉーし、お前の名前は“テツヤ2号”だー!!」

日向「…って、名付けんなぁー!!まだ飼うかどうかも決めてねぇだろうが!!」

小金井の名付ける姿に日向がツッコむ。

リコの自分の右手を上げて「じゃあ、みんな!!多数決をするわよ!!」と言い、多数決をした。
 
…その結果、“子犬を飼いたい”の多数決で賛成の人が多かった。

もちろん、反対の人が黄瀬、火神の2人だったのは言うまでもない。

リコ「(でも、部活に支障が出るんじゃ…本末転倒、よね…。)」

2人の(犬が苦手になった)出来事を知って、リコは心の中で呟きながら考え、黒子に声を掛ける。
 
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