Cross Room

□西のスーパールーキーの親戚
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ある日の部活の終わり。

四天王寺中学校男子テニス部での部室にて、遠山、白石、千歳、銀、謙也、小春、一氏、財前、健二郎の9人は部室が終わり、ユニフォームから制服に着替えている時、どこからか「♪〜♪♪〜」と
口笛をする音がした。

その音を辿ってみると、一年にしてレギュラールーキーの遠山からだった。

謙也は財前に小声で問い掛ける。

謙也「なぁ、財前。(小声」

財前「何スか?謙也さん。」

謙也「何で金ちゃん、あんなに機嫌が良いんや?」

財前「ああ…。それは…。 遠山「ダメやー、光ー!!」」

財前の言葉を遮る遠山。

謙也「何でや?金ちゃん。」

白石「オレたちにも教えたってもえぇやろ?」

遠山「いやや!!これはワイと光の秘密や!!」

そう言って遠山は制服に着替え終わった財前の腕を引っ張っていく。

財前「ちょっ・・・遠山!!引っ張るなや!!先輩方、お疲れ様ッス。」

遠山に引っ張られながらも白石たちに会釈をして、部室をあとにした遠山と財前。

部室をあとにした2人を見送った7人。

白石「ハッ・・・。思わず2人を見送ってしもうた。」

最初に我に返った白石の言葉によって他のレギュラーメンバー6人も我に返る。

一氏「しかし、何やろうな?遠山と財前の『秘密』ってのは…。」

千歳「気になるたい。」

健二郎「明日、誰かと会うんじゃないのか?」

健二郎の何気のない一言に、6人は「それや!!」と息ピッタリと放った。

白石「そう、それや!!」

謙也「明日はちょうど部活休みだし…金ちゃんの言う『秘密』も辻褄が合うわ!!」

小春「…と、なると…遠山さんと光が会う誰かっていうのは…小学時代の友人かしらー?」

一氏「いや、分からんぞー!!小春ー!!幼なじみというのもあるばい!!」

白石「“幼なじみ”かー…。」

謙也「?どうした?白石?」

一人、考えごとをする白石に気になったらしく、謙也が声を掛ける。

・・・が、謙也をスルーして「そうや!!」と言ってポンと手を打つ白石。

謙也「な、何がや?白石!!」

スルーされるも気を取りなおして再び声を掛ける謙也。

白石「明日、レギュラー全員で2人のとこへ行くでー!!」

と宣言する白石。
 
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