Cold Room

□自分の症状は中々気づかないもの
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刹那がガンダムマイスターになって半年ぐらいたったある日のこと。

プトレマイオスの格納庫で自分の愛機、エクシアを整備していた刹那。

エクシアの整備がおわると、コックピット内から降りる。

と、そこで刹那は朝からの頭痛とダルさが悪化していることに気付く。

刹那「(朝の時とは、悪化している…?)」

心の中で呟きながらも、“それ”が分からず気付かないままであった。

☆★☆★☆


最初に刹那の様子に気付いたのはロックオン。

刹那とロックオンは、とあるテーブルで向かい合って食べていた。

と、その時ロックオンは刹那の様子がおかしいことに気付いた。

ロックオン「おい、刹那。あまり減ってねぇじゃねぇか!!」

刹那が頼んだトレーには一口、二口ほどしか口をつけられた形跡があるが、それだけだった。

刹那「そうか?」

ロックオン「そうだよ。てか、お前何か変だぞ?」

刹那「…。大丈夫だ。」

結局、刹那はトレーの中身を残してしまった。

刹那は食べ切れなかったトレーを片付け、食堂から出ようとする。

ロックオン「おい!!待てよ、刹那。」

ロックオンの返事も聞かずに刹那は食堂をあとにし、出ていった。

そんな刹那を見送ってしまったロックオン。

ロックオン「たくーっ…。」

ロックオンは早くトレーの中身を片付けて、食堂をあとにし、刹那を追いかける。

☆★☆★☆


次に刹那の様子に気付いたのはフェルト。

フェルトが食堂に向かっていた時、昼食を食べ終わった刹那と会った。

フェルト「刹那!!」

刹那「…フェルト。」

フェルト「刹那。昼食、食べた?」

刹那「ああ。フェルトは?」

フェルト「私は、今からよ。…ん?」

とそこでフェルトも刹那の様子がおかしいことに気付いた。

フェルト「ねぇ、刹那。」

刹那「何だ…?」

フェルト「何か、おかしくない?大丈夫?」

刹那「ああ。…大丈夫だ!!」

フェルト「なら、いいけど…。何かあったら言ってね。」

刹那「?…ああ。」

と会話をして、刹那とフェルトはそれぞれの場所へ向かい、別れたのだった。

☆★☆★☆


フェルトと別れ、自分の部屋に向かっていた刹那。

刹那「(ロックオンといい、フェルトといい、何なんだ?あの2人から見るとオレはやはり調子が悪いのか?)」

刹那は心の中で2人との会話を思いだしながら自分が体調を崩していることを自覚した。
 
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