Cold Room
□Cold for Einstein it's Puzzle time〈後編〉
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ギャモン、キュービック、アナの3人は今、フィールドの真ん中に椅子に拘束され、(未だ)気を失っているカイトの方へ来ていた。
ギャモン、キュービック、アナ「「「カイト!!」」」
3人はカイトを呼び掛けながら椅子の周りに囲み、それぞれ拘束されている肢体を解く。
唯一、解く担当をしていなかったアナがカイトの肩を揺らしながら起こす。
アナ「カイト、カイトー!!」
アナに何回か肩に揺すり起こすと「…う…ん…。」とうめき声を上げて目覚めたカイト。
目覚めたといってもカイトの視界はぼんやりと霞んでいた。
それぞれ肢体を拘束から解き終わったギャモンとキュービック。
キュービックは、懐から熱覚ましシートを取り出し、カイトの額に貼った。
キュービックが自分の額に熱覚ましシートを貼ってくれたおかげか、カイトの視界は少しずつ見え始めた。
すると、目の前に心配しそうに伺うギャモン、キュービック、アナの3人がいた。
カイト「ギャモ…ン、キュービッ…ク、アナ…。」
そう言いながら、カイトは椅子から立ち上がる。
が、その所為で右手で頭を押さえ、「…くっ!!」と言いながら前に倒れそうになる。
ギャモン「カイト!?」
ギャモンがカイトを支え、カイトの右腕を自分の首に回した。
カイト「ありがとな…。ギャモン。」
ギャモン「べ、別に…。」
キュービック「とりあえず、カイトを助けたことだし…。パズルを再開するよ。」
カイト「パズル、やってた…のか?」
アナ「うん。…でも今は説明している場合じゃないんだなぁ。」
ギャモン「その通りだ。…残り時間は…。」
残り時間―10分となっていた。
キュービック「…残り時間、10分。」
カイトを救助することができた3人は、残り半分のフィールドのパズルを解き始めた。
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シャーロンは、自分が作ったパズルフィールドの状況を見ていた。
カイトを救出する光景を見て、シャーロンは焦り始めていた。
シャーロン「(このままだと、私のパズルが解かれてしまう。そうはさせるか!!)」
シャーロンは心の中で呟いた途端、懐から何やらリモコンを取り出した。
そのリモコンの1つのスイッチを押した。
「(さぁ、ファイ・ブレインの子供たち、どう抗うかな?アハハハ。)」
シャーロンはパズルフィールドの状況を見ながら嘲笑するのだった。
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