Cold Room
□Cold for Einstein it's Puzzle time〈前編〉
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ある日、昼休みの天才テラス。
大門カイト、井藤ノノハ、逆之上ギャモン、キュービック・G、アナ・グラムの5人はいつも通りにテーブルで昼食をとっていた。
と、そこでノノハはカイトの様子がおかしいことに気づいた。
いつも通りに数人前の昼食を注文するのに対し、今日はいつもより少なかった。
ノノハ「あれ?珍しいね、カイト。今日はガッツリ食べないの?」
カイト「…あ、ああ。何か朝から食欲ねぇんだよ。」
と、そこでギャモン、キュービック、アナの3人も気付きカイトに言う。
ギャモン「おいおい、大丈夫かよ、カイト?」
アナ「カイトー、何か顔、赤いんだなー。」
カイト「そ、そうかー?」
首を傾げながら言うカイト。
キュービック「ねぇ、カイト。何か調子が悪いところはない?」
キュービックの言葉にカイトは「そういえば…。」と言う。
キュービック「そういえば?」
カイト「何か朝から頭痛がするし、悪寒がするような…。」
ノノハ「ええぇー!!?ちょっと、カイト…。」
カイトの言葉に驚き、ノノハは昼食に手を止めてテーブルの席から立ち上がる。
しかし、キュービックによって制止がかけられる。
キュービック「待って、ノノハ!!」
ノノハ「キューちゃん…。」
ボソッと呟くノノハ。
キュービック「ちょっと、カイト…。」
すると、キュービックはカイトの髪をかき上げ額を手に添えた。
キュービック「!?…やっぱり、熱い。カイト、熱あるよ。」
予想していたかのように、そのままカイトに伝えたキュービック。
カイト「熱…?」
カイトは自分が熱あることを自覚した瞬間だった。
その時、カイトは椅子とともに横転するかのように倒れた。
ノノハ、ギャモン、キュービック、アナ「「「「カイト!!?」」」」
すぐさま、4人は倒れているカイトのところへ駆けつけ、ギャモンがカイトを抱き上げる。
ギャモン「おい、カイト!?カイト、カイト!!」
ギャモンは気を失っているカイトを呼び掛けながら肩を揺らす。
しかし、カイトは反応しなかった。
キュービック「とにかく、カイトを保健室に連れて行こう。」
キュービックの言葉に4人は同意し、カイトを保健室に連れていったのだった。
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ギャモン、ノノハ、アナの3人はキュービックの指示でテキパキと看病する。
カイトをベッドに寝かせ、さらにカイトの額に熱覚ましシートを貼った。