海空学園(短編)【旧】
□金太郎の風邪
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千歳「そういや、銀は知らんかったばいね。
十代さんは金ちゃんの親戚ばい。」
銀「ほ…う。」
白石「金ちゃんがこんな状態なら十代さんを連絡せなアカンなぁー。」
小春「でも蔵リン、それ誰がするん?」
白石「あっ。」
白石は十代と連絡とれない重要さに気づいた。
と、そこで
千歳「それなら大丈夫たい!!」
千歳がそう言い、自分の携帯を取り出した。
白石「まさか、千歳…。」
ユウジ「お前はん、十代さんの電話番号知っとるんか?」
千歳「せや、知ってるで!!」
財前「何で千歳さんが十代さんの電話番号を…?」
千歳「海空祭の時に赤外線で交換したんたい!!」
白石「そうか…。ほな…。」
千歳「十代さんに電話かけるたい。」
千歳は十代に電話をかけ始めた。
―‖―‖― ―‖―‖―
海空学園の高等部の寮に向かっている少年、遊城十代がいた。
そして、十代と一緒にいるのは翔、剣山の2人。
3人は寮に下校する途中だった。
ー♪〜♪♪〜ー
どこからかメロディーが鳴り出した。
翔「あれっ?この音楽…。」
剣山「アニキの携帯からでザウルス。」
十代「おお。電話だ、サンキューな翔、剣山。」
十代は携帯を取り出し、「ん?千歳?」と呟き、電話に出る。
十代「もしもし、千歳?どうしたんだ?こんな時間に…。えっ?金太郎が!?…ああ、なるほど。…分かった!!できるだけ急ぐけど、とりあえず金をそのこと伝えて金の家に行ってくれないか?
…いいって!!こういう状況なら仕方ねぇからな。じゃあ、また後でな。…ピッ。」
千歳からの電話が終わり、携帯をポケットになおす。
翔「アニキ、千歳くんからだったんスか?」
剣山「金太郎に何かあったんザウルス?」
十代「ああ、ちょっとな。」
十代はそう言って寮へと走り出した。
翔「ちょっ…アニキ!?」
剣山「アニキ、待つザウルス!!」
十代が突然走り出したため翔、剣山の2人も十代を追いかける。
寮にたどり着き、部屋に入った十代は部屋の押し入れからお気に入りのバックを取り出し、自分の荷物をまとめていく。
(←そしてちゃっかりと制服から私服に着替えている。)