短編の図書館

□アーチャー、いらっしゃい
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 アーチャー、いらっしゃい





「マスター、いつになれば・・・シオンは来るんですか!」
 セイバー・アルトリアの声に、俺は耳を塞いだ。だって、全然来る気配ないんだよ!

 俺・雨宮リンドウは、魔術師だ。まだまだ半人前の所はあるが、ピンからキリまでたくさんの英霊がいる。

 しかし、ただ一人来ない英霊がいる。

 それは、エミヤだ。

 アルトリア曰く、彼はエミヤではなくシオンというらしい。そして、第五次聖杯戦争で共に戦った人物だとか。名前は聞いたことあっても、俺はそのシオンがどんな奴なのか全く知らない。

「さぁ、マスター。今日という今日こそ、シオンを・・・」

「だから、来ねぇんだって」
 アルトリアが言う前に、俺は遮った。俺に遮られ、アルトリアは拗ねた顔で頬を膨らませた。

「私まだ、何も言っていないのに・・・」

「大体、言いたいことが見え見えなんだよ」

「うー・・・」
 あまり虐めると、リリィまで寄ってきそうな気がしたのでこの当たりでやめることにした。

「あ・・・、そういや」
 俺の呟きに、アルトリアは「どうかしたんですか?」と顔を上げて尋ねた。

「確か、呼符・・・今三枚あるんだよな」
 それを聞いた瞬間、アルトリアは目を輝かせた。

「さっそく引きましょう!」
 さて、吉と出るのか凶と出るのか。恐ろしいところだ。



 数分後―・・・

「一回目・・・行きます」
 アルトリアは、呼符を地面に置いた。何が来るのか、正直怖いところだ。

 一回目、概念礼装

「違いますね。えい!」
 切り替え早いな・・・なんて思いながら様子を見ていた時、金色に光り輝く弓兵のカードが現れた。
この色があるって事は、オリオンかエミヤ、ギルガメがありえるのだろう。

「え・・・?」
 全員、固まってしまった。まさかの。あのまさか。何度も引いても来なかった英霊のエミヤ―シオンがそこにいた。

「サーヴァントアーチャー。召喚に応じ参上した」
 赤い外套を来た黒髪の女だ。確かエミヤは褐色の肌に白い髪だった気はするがそれはなしだ。

「こちらこそ、よろしく。シオン」



「リンドウ、どうした」
 シオンに聞かれ、俺は一瞬気が緩んだ。

「いや、最初シオンが来た頃を思い出していた」

「なるほどな。敵が来たが、蹴散らしても構わないか」
 どうやら数体の的に囲まれていた。こういう時に限って思い出すもんじゃないな。

「シオンの好きに任せるさ」

「なら、好き勝手やらせて貰う。全霊でお相手しよう」
 そう言いながら武器を構えるシオンは何処か楽しそうな顔をしていた。



 3月2日 ようやく、英霊エミヤがやってきました!


 ゴッドイーターではシオンはエミヤと衛宮士郎の記憶を持っているという設定になっています。
今回小説を書くにあたり、このシオンはエミヤであるという設定で書きました。

ゴッドイーターに出てくる英霊はアルトリア、リリィ、スカサハ、ジャンヌ・ダルク、クー・フーリン(二名)、アーサー(プロト)、エミヤ、ディルムッド、メディア、メデューサ、アステリオス(ミノタウロス)、ブリュンヒルデです

 あとジャンヌとスカサハ、ブリュンヒルデがこれば、ゴッドイーターに登場する英霊は揃います。

 シオン、シオン言っていたおかげで、来たのだと思っています。

 待ってろ、SSRトリオ絶対ゲットしてやるからな!!

2016,3,7

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