キミのとなり(長編小説)

□兄
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FAIRYTAIL  長編小説
第7話
〜兄〜

ナツside
ナツ「ジークレイン・・・」
コイツとは中学生の時バカばっかりして一緒に怒られて・・・でも、コイツはジェラールの弟・・・もう昔のように接するなんて無理だ。
ジークレイン「なぁナツ・・・・」
ジークレインはオレの耳元まで近づく。
ジークレイン「オレ・・・ジェラールの為なら何でもやるから・・・」
それは宣戦布告・・・グレイをジェラールとくっつけるって事・・・。
ナツ「させねぇ・・・」
爪が食い込むほど握りしめ、血が出る。
ジークレインは去っていく。
ナツ「させねぇ!!!」
もうオレ病まないよ…グレイ、だから早く帰ってきてよ…。

グレイside
あれから、何時間たつ?
体を重ね合わせ、コイツと何回キスして、何回イかされた?
グレイ「スティング・・・」
スティング「はい?」
グレイ「もっと抱いて・・・」
スティング「それ以上は出来ない」
わかってる・・・傷が痛み始めて・・・呼吸するのもやっとだ・・・包帯が赤く染まっている。
スティング「包帯を変えましょう?」
オレは静かに頷いた。

ルーシィside
ルーシィ「ねぇ、エルザ・・・」
あたしたちはあたしの家で、ご飯を食べていた。
エルザ「ん?」
ルーシィ「あたし・・・グレイが良からぬ事を考えそうで恐い・・・」
エルザ「・・・」
ルーシィ「また・・・ナツが崩壊しちゃうんじゃないかって・・・」
エルザが近づいてきてキスをする。
ルーシィ「ごめん・・・。」
エルザ「優しいな…」
ルーシィ「エルザ・・・、ずっとそばにいてよ?」
エルザはにこりと微笑む。
エルザ「あぁ・・・」

ナツside
グレイが帰ってない・・・
昨日の誓い・・・
ルーシィたちが帰った後、病室で2人きりになる。
ナツ『なぁ、グレイ・・・一緒にくらさねぇか』
グレイのそのときの驚いた表情ははっきりと覚えている。
グレイは恥ずかしいがりながら頷いた。
現在・・・
なんで帰ってないんだ?
もう9時だぜ…?
ご飯冷めたな…。せっかく作ったのに・・・。
ガチャリとドアが開く。
グレイ「ナツ・・・・?」
ナツ「グレイ!!!」
グレイ「・・・」
グレイは目を逸らしている。
ナツ「グレイ・・・オレこの病気治す・・・だからっどこにも行かないでっ!!!」
グレイ「ナツ・・・・オレ達・・・もう元には戻れないよ?」
ナツ「え・・・」
あまりの冷酷なグレイの目にオレはグレイの腕をつかんでいた手を離す。
グレイ「ごめん・・・」
俯くグレイ・・・。
ナツ「なっんで・・・」
ボロボロと、涙が溢れ出してくる。
グレイの頬にもたくさんの涙。
グレイ「おっれ・・・他の男と寝ちまったんだ・・・っ!!!自分を抑えらんなくって、それでっそれでっ・・・!!!」
オレはグレイを抱きしめた。
ナツ「関係ねぇ…これから修復する・・・」
グレイは動かない。
ナツ「ただ、この傷が治ったときは覚えてろよ?オレでいっぱいにしてやるから・・・」
グレイもオレの背中に腕を回した。

スティングside
あ〜あ・・・
グレイさん・・・
ナツと仲直りしてしまったのだろうか・・・
グレイさんはオレのこと・・・どう思ってんだろ・・・
独りの夜が長く感じられた。

グレイside
オレたちはその後何事もなく、怪我は順調に、病気は着々と、回復した。
ナツ「グッレイ〜朝だぞ〜」
グレイ「眠い・・・だいたい・・・今日学校休みだろうが」
ナツ「シたい・・・」
は!!!?朝から盛ってるしコイツ!!!
グレイ「夜がいい」
ナツは頬を膨らます。
グレイ「だって初めてなんだぞ?夜にヤってこそムードってもんが・・・」
オレの唇にナツの唇が当たる。
ナツはオレの口の中に舌を入れてくる。
グレイ「ん・・・」
そのまま、ナツはオレの頭を抑えてキスをする。
深く深く・・・。
甘くて、愛がお互いにあって、目がとろけて、安心してしまうキス。
ナツ「っは!!!どうだグレイ・・・シたくなっただろ?」
グレイ「でも、、初めてなんだし・・・やっぱ夜がいい」
ナツ「ったく・・・」
ナツは急に立ち上がった。
ナツ「オレバイト行かねぇと!!!」
グレイ「バカだろ・・・そんなときにヤろうなんて・・・」
ナツ「行ってくる!!!」
ナツは鍵も閉めず出て行ってしまった。
オレは顔を洗い、何となく、朝食を外で食べようと思い、外へ出る。
商店街にでて、いろいろ見て回る。
グレイ(何食おう・・・)
オレはバイトをしていなかった。
学校で問題をおこしすぎた為、それが噂広まり、難しくなった。
ぼーっとそんなことを考えていると後ろから誰かに口を抑えられる。
グレイ「ん!!!んーん!!!?」
顔を見る前に、気を失った。
目が覚めると鎖で腕を繋がれていた。だが、下は布団で身ぐるみ全部はがされ、掛け布団をかけられていた。
グレイ「何だここは・・・」
綺麗なマンション・・・。
「起きたか・・・グレイ」
グレイ「!!!!!!」
聞きたくない声。
思い出したくない記憶が浮上する。
グレイ「ぁ・・・」
「ったく・・・勝手に家変えてんじゃねぇよ・・・」
オレの顎をぐいっと上げ、にやっと笑うその男。兄、ラクサス・・・。
グレイ「ラクサス・・・っ」
ラクサス「捜すこっちの身にもなれよな」
不気味に輝くその目は恐ろしく、今にも逃げ出したくなった。
鎖がガチャガチャという。
グレイ「うぁああ」
情けなく怯えた声が響く。
ラクサスは暴れるオレを抑えて、キスをする。
グレイ「やだっ!!!」
ラクサス「言うことを聞け!!!」
パシーンと顔を叩かれる。
グレイ「はっ…はっ・・・ごめんなさい・・・ごめんなさい」
ラクサスはオレの唇を奪った。
オレは必死にラクサスの舌を吸った。
離れると頭を撫でられる。
ラクサス「よくやった。それでいい」
オレは頷く。
ラクサス「ところで・・・オレがいない間に何回抱いてんだ?」
オレは背筋が凍った。
グレイ「シてな…」
ラクサス「まぁいいか」
グレイ「ラクサ・・・」
ラクサス「問答無用だ。ヤんぞ」
グレイ「ラクサス!!!うあぁああ!!!」
オレの声も虚しく、儚く消えるだけだった。

ナツside
バイトが昼までで良かった〜。
あれ、メールが入ってる。
グレイからだ・・・。
グレイ{悪い・・・今日帰れない・・・兄貴来た}
そっか…。兄ちゃんってどんなだろ・・・会えるかな・・・いつか・・・。
オレは早くメールを打ち返した。
{おう!気をつけてな!明日学校ちゃんと来いよ?}

〜続く〜

*あとがき*
最近ヤバい描写多いよな…。

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