キミのとなり(長編小説)

□崩壊
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FAIRYTAIL  長編小説
第6話
〜崩壊〜

ナツside
あれ・・・どこだろ・・・?
あ・・・そうだ!グレイ!!?
グレイ「ナツ・・・?」
隣からグレイの声・・・
よかった・・・
つうか、ここどこ?
目を覚ますと白い天井が見えた。
横を見るとグレイの姿、輸血をしていた。
とすると、ここは病院?
ナツ「グレイ・・・」
グレイ「何、一緒にぶっ倒れてんだ」
ナツ「ごめん・・・何でオレ・・・?」
ガラッとドアが開く。
ギルダーツ先生「ナツ、オマエはストレスで過呼吸を起こしていたんだ」
ナツ「過呼吸?」
ギルダーツ先生「オマエの場合、特にたちの悪い深刻なものだ」
ナツ・グレイ「!!!」
ギルダーツ先生「グレイ、オマエがナツを支えてやらなきゃならねぇ…。出来るか?」
グレイは俯いた。
グレイ「オレにナツを守ることなんて出来るのだろうか・・・?」
ナツ「お!オレがグレイを守るんだ!!!」
ギルダーツ先生「お互いに助け合っとけ」
ナツ・グレイ「っ・・・」
ギルダーツ先生は言い残し去っていった。
グレイ「過呼吸・・・か」
ナツ「ごめんな・・・グレイ」
グレイ「乗り越えようぜー2人で」
オレ達は笑顔になった。
ナツ「グレイ・・・」
オレはグレイのところまで行き、口づけをする。
グレイ「ん・・・っ」
舌を侵入させたところで、ドアがガラッと開く。
ナツは慌てて放す。
エルザとルーシィだった・・・。
ルーシィ「し、失礼しました!!!」
がしゃんと閉めるルーシィ。
ナツ「待て!!!ルーシィ、誤解だ!!!」
オレは焦った。

ユリナside
バスの中
BL好きなふたいとこ・・・・・隣で何か考えている。
ミコト「ねえ聞いた?ユリナ・・・」
ユリナ「何が?」
ミコト「ジェラール先輩がグレイを襲ったって噂・・・」
あたしは思い切り噴いた。
蹴りを入れる。
ミコト「いって!!!何すんだ!!!?」
ユリナ「うるさい!そんな話すんな」
ミコト「ごめんなさい〜」
ミコトは腕を組んで、考えていた。
あたしはため息をついた。

次の日の放課後
スティングside
グレイさん達は退院したようで、学校に来ていた。
学校は2人・・・いや3人の話で持ちきりである。
オレはグレイさんの教室へズカズカと入る。
先輩たちが、変な顔で見ているが、気にしない。
グレイさんの前に来る。
グレイさんはオレのことなんて見もしないで、ナツに話しかける。
ナツ「あ、オマエこないだの・・・」
オレはナツの胸ぐらを掴んでたたせた。
ナツ「っ!!!?何すんだっ」
スティング「グレイさんはオレが守る。あんたには、守れない・・・」
ナツ「は?」
グレイ「止めろ」
グレイさんが間に入ってくる。
オレはグレイさんの痛々しい包帯姿に目を細める。
グレイ「何ジロジロ見てんだ。キモい」
オレはガマンの限界だった。
グレイさんの顎をひっちゃくり、キスをする。
誰もが、目を見開いている。
グレイさんは急に目を瞑った。
すると、がくっと椅子にもたれかかる。
スティング「え・・・」
ナツ「グレイ?」
グレイ「こうやってしたら離れるかと思ってたから・・・」
スティング「つまり、それはオレをコケにしたと?」
グレイ「オレはナツしか見てねぇよ」
スティング「気に入った・・・」
グレイ「へ?」
ナツ「っつ・・・はぁはぁ」
グレイ「ナツ!!!?」
急に苦しみだしたナツの背中をさするグレイさん。
グレイ「大丈夫か?ほら、ゆっくり息吸え・・・」
グレイさんはナツに袋を口に翳す。
ナツは必死に呼吸する。
スティング「アンタそれ・・・守ってもらってんのかよっ・・・」
オレはナツを殴りつけた。
グレイ「なッ!!!?何すんだ!!!?」
悲鳴が聞こえる。
スティング「情けねぇよ・・・よくもそんなんでグレイさんの恋人やってられんな・・・」
ナツ「・・・そ・・・っ」
グレイ「ナツ?」
ナツ「うあぁああああああああぁぁ」
ナツは泣き始めた。
そこへエルザさんとルーシィさんが入ってきて、オレは追い出されてしまった。

グレイside
どうしたんだよ・・・っ。
ナツっ・・・。
グレイ「大丈夫だってっナツ」
ナツ「もぅやだぁ・・・うあぁー」
オレは突き飛ばされてしまう。
傷が痛い。
グレイ「な・・・」
ナツ「うあぁあああーん」
これじゃあまるで・・・
子供みたいだ。
オレは教室を飛び出した。
しばらくして、ジェラールに連れ込まれた・・・あの更衣室の前にいた。
もういいや・・・誰でもいいから・・・オレを・・・・・・・・・抱いてほしい。
しゃがみこんで泣いていたオレに誰かが腕を回す。
スティング「何やってんだよ…アンタ・・・・・・・・・」
グレイ「うっ・・・ひぅ・・・」
スティング「オレんち来いよ」
オレはあっさりと承諾してしまった。

ナツside
ナツ「うわああぁあー」
エルザがオレの背中に手を回している。
エルザ「落ち着け・・・ナツ・・・な?」
ナツ「ぅ・・・・く・・・・」
オレはやっと我に返ることが出来た。
ナツ「薬・・・呑まねーと」
ルーシィ「薬?」
ナツ「おれ・・・ストレスたまって過呼吸起こすようになっちまったんだ・・・」
エルザ「精神安定剤か・・・」
オレはごくっと水と一緒に薬を呑んだ。
ナツ「それよりグレイは?」
ルーシィ「わからない・・・」
ナツ「そっか・・・」
どこ行っちまったんだろ・・・。

ジェラールside
グレイを怪我させてしまったのは自分のせいだ・・・
自分の欲情心を押さえることが出来ない。
ジェラール「グレイ・・・」
オレは1人呟き、バイト先へ向かうことにした。

スティングside
オレはグレイさんを家に連れ込んだ。
グレイ「ごめん・・・気使わせたな…落ち着いたら帰るから」
グレイさんは目を瞑り、涙をまた流す。
スティング「いや、もうナツのこと忘れて、オレに抱かれてよ」
グレイ「スティ・・・」
オレはグレイさんの口を自分の唇で塞ぐ。
グレイさんは目を瞑り、オレの首に腕を回す。
グレイ「壊しちゃってくれよ・・・もうイヤだよ・・・」
スティング「了解・・・」
オレはグレイさんをベッドに連れて行き、グレイさんを寝かせ、服を脱がしていく。

ナツside
オレとルーシィとエルザは5時だってのにまだ学校にいた。
ナツ「ごめんな・・・オレのせいで・・・」
校門の前まで来てお礼を言う。
エルザ「1人で大丈夫か?」
ナツ「おう!」
オレは手を振った。
ナツ「また明日な・・・」
エルザが何か言ったような気がする。
グレイ・・・グレイ・・・抱きたい・・・オマエを・・・ぬくもりがほしい・・・。
ガンッと誰かにぶつかる。
ナツ「いって〜わ、わりぃ!!!」
そこには、ジークレインの姿が・・・。
オレはぞくっとして、伸ばしていた手を引いた。
ジークレイン「久し振りだな…ナツ・・・」

グレイside
あぁ・・・ナツは今頃どうしているのだろうか・・・。
スティングはオレの顔を舐める。
それがイヤじゃなく、もっとやってほしいなどと思う・・・。
グレイ「どうしちゃったんだろ・・・おれ・・・」
全裸の男2人が抱き合って・・・しかも、オレには恋人がいるっていうのに・・・。
スティング「オレのもんになってよ・・・」
グレイ「それは・・・」
スティング「グレイさん・・・アンタはアイツのとこにいちゃいけない・・・壊れちゃう・・・」
グレイ「もうこんなことしてる時点で壊れてんじゃねーの・・・」
スティング「グレイさん・・・アンタが愛しすぎてたまんねーよ」
グレイ「いっそのこと、オマエのもんになっちまおうか・・・」
スティングは思わない答えが返ってきたのにビックリしたみたいで、目を見開いている。
グレイ「オマエがオレを壊しまくって壊しまくって、ナツのことなんか忘れさせてよ」
スティング「グレ・・・」
グレイ「イラナイよ…もう・・・イラナイ・・・イラナイ」
スティングに強く抱きしめられる。
あぁ・・・おれ壊れちまったな…。

〜続く〜

*あとがき*
グレイを壊しました・・・ごめんなさい(汗)
ナツもグレイも弱々しく見えてきた・・・。

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