キミのとなり(長編小説)

□血の涙
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FAIRYTAIL  長編小説
第4話
〜血の涙〜

ナツside
ナツ「グレイってモテんだな〜」
オレは空を見て呟いた。
グレイ「オレにとっちゃ迷惑なんだがな・・・」
グレイはしかも男ばっかりだし・・・と笑いながら呟く。
男に好かれる男・・・ねぇ…。
ナツ「あの…、スティングってやつ・・・」
グレイ「うん〜?」
ナツ「悲しそうな顔をしてた気がする」
グレイ「うん〜」
静かな空間。
グレイ「でも・・・。オレたちには関係ねぇよ」
ナツ「・・・そうだな」
グレイは立ち上がった。
グレイ「オレ、トイレ行ってくんな…」
オレはグレイの手首を掴む。
ナツ「だいじょうぶなのか?1人で」
グレイ「おう」
グレイは涼しげな笑顔を見せた。
だが、この後・・・オレもグレイも後悔する事になる。

グレイside
オレはトイレから出た後、屋上へ向かおうとした。
今日はバイキングの日だし、人もいない。
しかし、目の前にはジェラールの姿・・・。
反対方向に行こうとした・・・が、後ろから抱きしめられる。
グレイ「やめろ」
ジェラール「ナツのところへは帰したくない」
グレイ「放せって!!!」
オレはそのまま、近くにあった男子更衣室へ連れていかれた。
ジェラール「オレ、エルザとは別れた」
グレイ「!!?」
一体コイツは何が言いたい?
ジェラール「オレのモンになってよ、グレイ」
グレイ「!!?ふざけんな!」
ジェラール「君とナツは今まで何回体を重ねたのかなぁ〜」
ゾクッとする。
グレイ「クソッ!!!」
こんなことなら・・・ナツについてきてもらうんだった・・・。
ジェラールは乱暴にオレの唇を奪い、舌を吸い、歯をなぞる。
ナツは普段は乱暴だが、そういうことをする時は優しい。(と言っても、キスあたりしか、していないのだが・・・)
グレイ「ふあっ!!!」
やっと解放されたと、荒く息をする。
だが、ジェラールは止まらない。
服のボタンの間と間に器用に手を滑り込ませて、胸を触ってくる。
グレイ「うあっ!!?やだ!ナツー!!!」
ジェラール「今は他の奴のことは考えるな…っ」
その時、予鈴がなる。
ジェラールは舌うちをして、グレイの耳元に顔を近づけた。
ジェラール「またシような…グレイ」
グレイ「はっ・・・はっ・・・」
荒い息、目が霞む。
グレイ「あぁああああああああああ」
泣き叫ぶ。
オレは更衣室をめちゃくちゃにした。

ナツside
グレイの帰りが遅い・・・。
オレは探しに行く。
途中、ジェラールとすれ違った。
イヤな予感がした。
ジェラールの腕を掴む。
その時、グレイの泣き叫ぶ声、いろいろなものを壊す音・・・。
ナツ「何しやがったんだ!!?」
ジェラール「本人に聞けば?」
オレはジェラールの頬を殴った。
ジェラールは吹っ飛ぶ。
ナツ「ざけんなよ!!!」
ギルダーツ先生「何してんだナツ!!!」
ガシャンと音がする。
ギルダーツ先生は勢いよく振り向いた。
ギルダーツ先生「何だ・・・?今の音は・・・」
オレはガラッと更衣室のドアを開けた。
血・・・
グレイの腹に窓の破片が刺さり、そこから溢れ出す血・・・。
その下では、血のたまりが出来ている。
額を切ったようで頭からも流れていて、目へ、それから頬へと伝う。
まるで・・・血の涙を流しているかのように・・・
しかし、その目には生気が感じられず、グレイの瞳には漆黒の闇しか映っていなかった・・・。
ナツ「ゲホッゲホッ!!!おえっ!!!」
ギルダーツ先生「どうした!!?ナツ」
なんだコレ・・・苦し・・・ぃ・・・グレイ・・・ぐれい!!!オレのせいで、傷つけちまった・・・。
オレは勢いよく嘔吐する。
呼吸困難になって、意識が遠のく。
その時、グレイが苦し紛れにオレの方へ来るのが見えた。
グレイ「ナツ!!!おい!!!しっかりしろ!!!ナ・・・」
良かった・・・グレイはさほどたいしたことなさそうだ・・・。
オレは意識を手放した。

ルーシィside
「ねぇ、聞いた!!?」
「何が?」
「ナツとグレイ、病院に運ばれたらしいよ」
ガタンッ
ルーシィ「なッ!!?何で!!?」
あたしがいきなり立ち上がってびっくりしているクラスメート。
「よ、よくわからないけど、グレイは男子更衣室めちゃくちゃにして、窓割った時にそれが跳ね返ってきて刺さったとか・・・」
エルザも立ち上がる。
エルザ「何!!?」
「ナツは原因不明らしいけど」
ルーシィとエルザは顔を見合わせる。
言わなくてもわかった。
((終わったら病院に行ってみよう))

スティングside
あのヤロォ・・・、グレイさんを守るどころか、一緒に病院行きになってどうすんだよ!!!
ローグ「スティング?あの・・・」
スティング「ごめん!ローグ、1人にして欲しいんだ」
オレは授業をサボった。

ユリside
ユリ「あ、」
「おぉう!ユリ〜」
きたぁ・・・魚の尻尾・・・いわゆるフィッシュテイル。
1つ上のふたいとこは、1年生の教室の前を通る。
ふたいとこは手を振っている。
恥じらいを知れ・・・
「おっす!トン!!!」
あたしは蹴りを入れてやった。
「だ!!!何すんだ!!!」
ユリ「うるさい、美殊!!!」
ミコト「ごめんごめん(笑)」
魚尾美殊・・・ふたいとこ。
チャイムが鳴った。
ミコト「あ゛!!?やべ!!!じゃあね〜トン〜」
ユリ「あほーー!!!」

〜続く〜

*あとがき*
オリジナルキャラクター、美殊とゆり、今後の展開はおもしろくなさそうですネww

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