キミのとなり(長編小説)

□いつもの君に会いたい
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FAIRYTAIL 
〜いつもの君に会いたい〜

グレイside
ザァアアアアアァア
雨がヒドい・・・
オレは、学校をサボって1人、学生服を着ながら傘もささず、ただただ、商店街を歩く。

ナツside
オレはグラウンドを見つめている。

グレイがサボった・・・

オレと付き合いだして、授業中に教室にいないというのはなかった・・・。
ハッピー先生「こら!ナツ!!授業に集中しなさい」
ハッピー先生は背中から翼をだし、飛んできて、教科書で頭を叩いた。
ナツ「いって〜」
ハッピー先生「さて・・・さっきの魚の構造について・・・」
普通に授業を進めてんよ。だいたい、高校2年普通科で何で魚の授業受けてんだ?
はぁ・・・学校終わったら、グレイの家に行こ・・・。

ルーシィside
エルザ・・・今日一回も口きいてくれてない・・・。
怒ってるのかな・・・。
昨日、エルザを気が済むまで襲った。
エルザはしばらくして、口もきかず帰って行った。
怒ってるんだろうな…。

ナツside
ハッピー先生の授業早くおわんねぇかな・・・。
そのとき、ガラッと教室のドアが開く。
グレイ「すいません・・・遅れました・・・」
グレイだ・・・。服びしょびしょだし、寝ていないのか、くまはできてるし、顔を俯かせている。
挙げ句の果てに敬語まで使ってる。
ハッピー先生「グレイ〜、保健室へ行って、着替えもらってきて〜」
グレイ「はい…」
グレイ!!!グレイ!!!
グレイと目があう。
グレイは悲しそうな顔をしながらオレに笑いかける。
ハッピー先生「ナツ〜、連れて行ってあげて」
ナツ「あっ!!!はい!!!」
オレはグレイのところへ駆け寄った。
ナツ「行くぞ」
グレイは頷く。
ポトポトと雫が落ちる。
グレイ「・・・あのさ・・・ナツ・・・」
ナツ「うん?」
グレイ「心配してた・・・?」
ナツ「・・・。まぁな・・・」
グレイ「わるぃ・・・ほんとごめん・・・」
オレはグレイの手をつなぐ。
学校での、俺たちの関係は皆知っている。
だから、この手を握る。
昨日、ジェラールに襲われたと聞いた。
ジェラールはエルザの彼氏だ・・・。
グレイを襲うなんて許せねぇ。
グレイは1人で泣いていたんだろう。1人で苦しんで夜も眠れなかったんだろう。雨で全部流したかったんだろう。そして、窓を割ったんだろう。
オレの為に、オレの為に、学校に来てくれた。
ナツ「ありがとう、グレイ」
グレイは顔を俯かせたままで、何も言わなかった。

ルーシィside
授業が終わった。
昼休み
ルーシィ「あの!!!エルザ!!!」
エルザはゆっくり振り向く。
ルーシィ「昨日は・・・ごめん」
エルザ「今日、別れようと思うんだ・・・」
ルーシィ「え!!?」
エルザは去っていった。
良かった・・・アイツと別れるんなら嫌われたっていいや。

エルザside
ルーシィのことは好きだ・・・。
同性愛と思われたくなかった、ルーシィに嫌われたくなかった。だから、ジェラールに頼った。
けど、アイツは私を見ていない。
私はルーシィと一緒にいたい。
「あれ?エルザさん?」
エルザ「ジェラール!!?」
ジークレイン「あっ・・・。すみません。オレジェラールの弟のジークレインです。2−Bの人間です。兄がいつもお世話になっています」
エルザ「あ、あぁ」
ジークレイン「今後もよろしくお願いしますね?では・・・」
ジークレインは去っていった。
あの笑顔の裏が恐ろしい・・・。

グレイside
ナツ「着替え終わったか〜?」
グレイ「あぁ」
ナツ「でかくね?」
オレは制服を借りた、しかし、それは一回り大きいサイズの服だった。
グレイ「まじでかい」
ナツ「う〜ん・・・先生?」
ダフネ先生「はいはいはいはい、それしかないからガマンしてね〜」
オレは舌打ちをして保健室を出てきた。
ナツはにこにこしている。
グレイ「何だよ…」
ナツ「ん〜ん!いつものグレイに戻ったなぁと思ってさ」
何恥ずかしいこと言って・・・いや‥‥オレを心配してのことだよな。
グレイ「うっせーよ」
ナツ「にしし〜」
オレたちはいろいろと話しながら、教室に戻ろうとした。
幸せだった。
目の前に奴が現れるまでは・・・。

ナツside
ナツ「でよォ、ハッピーの奴・・・」
グレイの顔がふいに真っ青になるのに気づいた。
自然と2人の足が止まった。
目の前には、青い髪に顔に赤い奇妙な模様の入った男・・・生徒会長ジェラールだった。

〜続く〜

*あとがき*
はい!!!新連載ですね…。
何とかsideっていうのを使いすぎてグチャグチャにならないようにと書いたつもりです。

オリジナルキャラクター出す予定デス!!!

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