アンケート小説

□スティナツ
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FAIRYTAIL
〜壊れた日常の先〜

ザァァアアア
それは冷たい雨の日。
一体どうしてこんなことになった・・・?
ナツ「ごめん・・・ごめん・・・みんな・・・っ」
涙が溢れ出る。
ナツ「オレが・・・魔力を抑えられなかった・・・からっ・・・」
スティング「ナツさんのせいじゃない・・・」
背後から現れた、剣咬の虎の双竜の一人、白竜のスティング・・・。
オレを抱きしめる。
ナツ「止めろ!!!オレはもう・・・誰も殺したくないッ!!!」
いくほど前だったか、オレは・・・魔力が急に暴走し、みんなを・・・



焼き殺してしまった・・・



愛した家族を・・・。
オレが・・・オレ・・・が・・・

ナツ「あ゛ぁあ゛あ゛あああぁっ!!!」
スティング「落ち着けっ!!!」
ドスッ
スティングの拳が腹に食い込む。
ナツ「がっ!」
オレはスティングの腕を掴む。
スティング「アンタ・・・その状態だと、また人を殺す・・・」
ナツ「はっ・・・はっ・・・」
荒い息でスティングを見上げる。
スティング「痛かったか?ごめん」
ナツ「いや・・・大丈夫だ」
スティング「良かったら、剣咬の虎に入らないか・・・?」
今や妖精の尻尾はオレが焼き払って灰になった。
ナツ「連れてけ・・・っ」


オレは剣咬の虎のギルドに来た。
ローグ「ナツ・ドラグニル・・・・?」
レクター「何でナツくんがここに?」
オレはフラフラで猫を見た。
相棒のハッピーを思い出す。
それだけで涙が溢れる。
レクター「何かあったんですかね・・・」
フロッシュ「フローもそう思う」

ナツ「スティング・・・・ここがおまえのギルドなのか・・・?」
妖精の尻尾に比べ、活気が全くない。
スティング「そう・・・ここがオレたちのギルド」
ナツ「・・・」
スティング「・・・アンタのギルドとは全く違うと思う」
ナツ「・・・そうだな」

スティングに案内され、オレは妖精の尻尾のマークを消し、剣咬の虎のマークを入れた。

ここのギルドマスターはオレがこのギルドに入ることをあっさり許した。

火竜だからであろうか・・・?

入って1ヶ月。
ここの生活にもだいぶ慣れた。
オレはクエストに行くのに、スティングとローグ、それにレクター、フロッシュが毎回ついてきた。
ナツ「なんでついてくるんだよ」
スティング「だってアンタの闘い方カッコいいんだぜ?
昔っから憧れてたんだ!」
スティングの人懐っこい笑顔を見せられると思わず笑みがこぼれた。
スティング「やっと笑ったな」
嬉しそうに言うスティング。
そういえば、あの日から、一度も笑っていなかった。
ナツ「あぁ」
ローグ「さっさとクエスト終わらせて帰るぞ」
ナツ「おう!」
フロッシュ「ローグがんばれ」
レクター「スティング君、ナツくんに負けないくらい活躍してくださいね」
ナツ「お?オレは負けねえよ」
スティング「よし、競争しよう」
ナツ「望むところだ!」
ローグもふと笑顔になる。
ナツ「何やってんだよ?オマエもだ、行くぞ!」
ローグ「あぁ」


結果
ナツ「だーはっはっはー!
どうだぁ〜オレの勝ちだぁ!!!」
スティング「ボロ負けじゃんオレたち」
ローグ「かなわんな」
レクター「さすが、スティング君が憧れた人だけある」
フロッシュ「フローもそう思う〜」
ナツ「にしっ」

剣咬の虎も意外と心地が良かった。
いや・・・正確に言うと、
スティングの隣が心地良かったのかもしれない。
コイツの笑顔を見るだけで自然と笑顔になれた。

スティング「ナツさん、クエスト行きません?オレと2人で」
ナツ「お!行こうぜ!
って・・・え?」///
オレは思わず変な声を出す。
スティング「たまにはいいでしょ?」
ナツ「お・・・ぅ」///
何故だろう・・・
2人きりになると思うと、テンションが上がる。


何故か言葉が出ない・・・。
緊張しすぎて、何を話せばいいかわからない。
スティング「ナツさん?
今日はおとなしいな・・・」
ナツ「そ、そうかぁ!!?」///
スティング「ま、いいけど」


また沈黙


スティングのため息らしき声がもれる。
なんか泣きたくなった。

ぎゅっ

ナツ「!!!」//////
オレの手はスティングに握られていた。
スティング「そんな悲しげな顔すんなよ・・・どうしたらいいかわからなくなる・・・」
ナツ「ご・・・めん」
スティング「わざわざ二人きりになったのはさ、ちゃんと理由があるんだ」
ナツ「理由?」
スティング「ナツさん」
スティングはナツに向き直る。
スティング「好きだ・・・付き合ってくれ」
スティングはまっすぐオレを見つめてそう言った。
オレから涙が出る。
スティング「あ・・・ごめん・・・。
男に言われたって嬉しくない・・・よな・・・」
ナツ「ちがう・・・。
オレ・・・ずっとスティングの事ばっかみてきた。
けど、これが恋だとは知らなかった・・・」
スティング「ナツさん・・・」
ナツ「スティング・・・大好きだ」//////
スティングに引き寄せられ、抱きしめられる。
スティング「ありがとう」
ナツ「にしっ!
クエスト終わらせてデートしようぜ!」
スティング「あぁ!!!」


あの時、何故魔力が暴走してしまったのかわからない。
評議員も動いている。
オレの捜索。
その捜索に協力している妖精の尻尾の一人の魔導士・・・。
たった一人、助かった・・・いわば生き残りがいたなんて・・・オレたちは知る由もなかった。



*あとがき*
もしかしたら続くかもです(≧∇≦*)
コメントをくれたお方、ありがとうございました!!!
さて、スティナツ初めて書きました!
スティングもナツも好きだったんで、楽しく描けました(●´ω`●)

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