アンケート小説

□その他×グレイ
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FAIRYTAIL
〜墜ちる心〜

冷たくて、暗い空間。
どうしてオレだけここに連れてこられた?
FAIRYTAILの皆はオレを捜しているのだろうか・・・?
「あぁ・・・そんな絶望的な顔をしないでほしい。
僕はただ君の笑顔が見たいだけなのに」
じゃらりっ
手足、首に繋がれた鎖と輪に、オレは何度もあらがおうとした。
だが、魔法も使えないこの状況で、一体何が出来るであろうか。
グレイ「よく言うぜ・・・こんなとこに閉じこめやがった本人が」
「恐怖で笑うこともままならないのか・・・」
デリオラを生み出したこの男、ゼレフは、刃物を持つ。
グレイ「何故オレを連れてきた?FAIRYTAILに怨みがあるって言うのか?」
ゼレフ「僕はキミが気に入ったから連れてきたのだけれど・・・」
グレイ「気に入った?
魔力も魔法もナツの方が優勢だろ?」
ゼレフ「あぁ・・・・確かにそうかも知れない。
けど、僕が言っている気に入ったって言うのは・・・」
グレイ「!!!」
じゃりっ
繋がれた鎖を引きずりながら逃れようとした。
が、すぐに捕まる。
グレイ「離せ・・・んぅ!!?」
オレの唇はゼレフによって奪われた。
そして、刃物でオレの足にキズを入れていく。
グレイ「あ゛あ゛!!!いてぇっ!!!」
ゼレフ「ごめん。もうちょっとだから」
グレイ「ぐあぁあああぁぁあ!!!」
ゼレフ「もぅ大丈夫」
グレイ「っ・・・はぁっ。。。」
汗だくだくになった俺の額にキスを落とす。
オレの脚にはゼレフと傷つけられていた。
グレイ「な・・・にっ・・・しやがる」
ゼレフ「僕のところにいてほしいから」
グレイ「おまえのモンだっていう印をつけたってのか」
ゼレフ「そう・・・今更逆らえない・・・」
グレイ「そうかよ・・・。だが、FAIRYTAILの連中は必ずオレを見つける」
ゼレフ「その前に壊してしまえばいい」
グレイ「!!!」
ゼレフ「僕はね…ある日を境に命の尊さを知った。
けど、愛する者を奪うためなら、どんなことだってする」
グレイ「みんなを殺す気か!!?」
ゼレフ「もちろん、グレイが望まないのなら止めようとは思う・・・けど、グレイがアイツらのところへ帰ると言うのなら、壊さなくちゃいけない」
グレイ「オレにどうしてほしいんだ」
ゼレフ「僕のものになればいい」
グレイ「・・・」
ゼレフは近寄ってくる。
オレの顔は恐らく青ざめている。
ゼレフ「さぁ…堕ちろグレイ」
グレイ「っ・・・」
ゼレフはオレを抱きかかえた。
じゃらりっ
どうせノガレラレナイノナラ・・・。

大切なカゾクがシンデシマウより、ぜんぜんマシだから。。。

グレイ「堕ちる・・・」
ゼレフはクスリと笑う。
ゼレフ「それで良いんだよ。グレイ・・・」
ゼレフはオレの首の鎖を持ち、引き寄せ、口づける。
どんどん深くなってゆく。
グレイ「んぅ・・・はぁ//////」


グレーーイ・・・
グレーーイ・・・
聞きたくない・・・
もぅ消したい記憶。
グレイッ!!!

じゃりっ

聞かなくて良いよ。
全部なくしてしまえばいい。

オレの耳を塞ぐ。
グレイ「ぜ・・・れふ・・・」
ゼレフ「うん・・・」
ナツ「テンメェ!!!」
ナツは殴りかかる。
オレは無意識のうちに氷を張る。
分厚い氷を・・・。
ナツ「グレイ!!!ふざけんな!!!でてこい!!!」
聞こえない・・・
外の音など。
聞こえるのは、ゼレフの心音のみ。
オレは無意識に嗤っていた。
ナツ「グ・・・レイ」
あぁ・・・大切な仲間の声より、ゼレフの心音、声をずっと聴いていたいと思うのは、おかしくなった証だろうか?

ナツ「な・・・んだ・・・その足から出てる・・・血」
ゼレフ「これは僕のものって証
渡さない。
でも君を殺さないよ?ナツ
だって、グレイとの約束なのだから・・・」
ナツ「約束!!?」
ゼレフ「君たちを護るために、グレイは僕のものになった。
グレイは約束を破れば死んでしまうだろう。
そうすれば、僕も命を絶たなければいけなくなる。
でも、そんな死に方、グレイには似合わないだろ?
だから大人しく身を引いてほしいんだけど」
ナツ「ふざけるな!!
グレイ、戻ってこい!!!」

聞こえねぇよ・・・
グレイ「きき・・・たく・・・なぃ・・・」
ナツ「何言ってやがる!!!帰るんだ!!!」
グレイ「オレ・・・は・・・ゼレフに・・・自分を与えた・・・から、帰らない」
ナツ「ふ・・・ざけるな・・・」
オレの意識は遠くなる。

ぷつりと消えた。


グレイ「ぅ・・・」
ゼレフ「目が覚めた?グレイ」
グレイ「ナツ・・・は?」
ゼレフ「大丈夫。ちょっと傲慢だけど、ナツにあるグレイの記憶を消した」
グレイ「良かった」
ゼレフ「さぁ…もぅ少し眠るといい」
グレイ「ん・・・」
オレはかけられた暖かい布団と共に眠りにおちた。



そぅ・・・墜ちればいい。
そしたら誰も死ななくてすむ。
愛せば苦にはならない。
憎しみなんか取り払えばいい。
愛したその他の人間の記憶を消して、今いるゼレフだけを考えろ。
オレは独りじゃない。
ゼレフがいるのだから。


*あとがき*
ゼレフから逃れられなくなったグレイをえがきました。
というか、その他×グレイの枠を作ったのは良かったんですが、誰とくっつけようか、そこが問題点ですね…ww
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