キミのとなり(長編小説)

□和解
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FAIRYTAIL
第19話
〜和解〜

ジークレインside
くそっ・・・
何も変わらないのはわかってる。
自分勝手なのも・・・全部・・・。
オレがナツや兄貴に振り向いて貰えなかったのは、自分が思い込みで棄てたから・・・。
ナツがグレイに惹かれるのは・・・二人は似ていて、そして、何より・・・グレイには清く・・・美しい思いやりがあったんだ。
だから。
ジークレイン「兄貴・・・オレ・・・とんでもないことしたんだ・・・」
ジェラール「おまえから聞けるのを待っていた。
聞かせてくれるか?おまえの口から、どうしてこんなことが起きたのかを・・・」
オレはゆっくり頷いた。

ナツside
あれから3日経ったんだ。
オレはずっとグレイのそばにいて・・・。
でもグレイとは相変わらずの距離があるんだ。

3日ぶりの学校。
ナツ「おまえ本当に大丈夫なのかよ・・・?」
グレイ「大丈夫だっつってんだろ!!?心配症!」
ナツ「なんだよ!!?心配してやってんのに!!!」
グレイ「頼んでねぇし!!!」
ナツ「んだとぉ!!!」
・・・あれ。
いつもの・・・感じ・・・。
ナツ「ははっ・・・。はははははっ!!!!」
グレイ「!!!!!?」
グレイは目を見開いている。
ナツ「オレバカだな」
グレイ「?
よくわかんねえけどおまえはバカだぜ?」
こんな簡単なことに気づかなかった。
オレがただ不安になっていたから・・・、グレイは話しかけることが出来なくなってたんだ。
ごめんな・・・。
グレイ「やっといつものナツも元に戻ったな」
ナツ「ん?そうか?」
オレは笑った。
校門の前に来ると・・・ジークレインの姿。
アイツ・・・謹慎期間短かったのか?
グレイ「おはよう」
グレイは自ら声をかけた。
少し笑顔で。
でも作り笑いではなく・・・普通の笑い。
ジークレインもそれに驚く。
先日泣いたのだろうか・・・ジークレインは泣き顔だった。
目は腫れていて、眠れていないのか、目の下にはクマが出来ていた。
グレイ「ちゃんと寝ろよ。オレも・・・もう忘れるから」
ジークレイン「待ってくれ!!!」
去っていくグレイの腕をジークレインは掴んだ。
グレイは俯く。
オレは二人の背後にいるからわからない。
アイツらが・・・どんな顔をしているのか・・・。
グレイ「放してくれねぇか・・・?まだオレには・・・」
ジークレイン「すまなかった!!!おまえのせいばかりにしていたオレを許してほしい!!!いや、許さなくていい!!!だから・・・謝らせてくれ・・・」
グレイは微動だにしない。
グレイ「何度謝られたって今は何も考えられねぇ」
ジークレイン「わかってる・・・」
グレイ「でもさ・・・」
グレイはジークレインの方を向く。
とても泣きそうで、それでも笑っていて・・・。
グレイ「おまえが、本当に変わるのなら・・・友達になろう・・・」
ジークレイン「!!!」
ジークレインはグレイの腕を離した。
グレイはその場から去る。
ジークレイン「ナツ・・・」
ナツ「ん?」
ジークレイン「おまえはグレイのああいうところに惹かれたんだな・・・」
オレは少し笑った。
ナツ「違うな・・・オレはアイツの全部が好きなんだ」
ジークレイン「そうか・・・」
オレは走ってグレイを追いかけた。


グレイ「なんだよ・・・」
ナツ「何が?」
グレイ「すげぇニコニコしてる・・・」
ナツ「ん〜?さすがオレの惚れたグレイだな〜って思ってさ〜」
グレイ「〜っ」//////
グレイは目を逸らした。
その唇に自分のを重ねた。
バシーン!
ナツ「ぶっ!!!いってー!!!」
グレイ「うおっ!!?きったね!!!」
誰かに背中を叩かれ、オレは勢いよく吹き出し、グレイに思い切り唾を吐きかけた。
そっか、ここ学校だしな(汗
「朝からいちゃいちゃするんじゃないわよ!」
ケラケラと笑う、ルーシィ。
ナツ「痛ェだろ!!?おまえ加減というものをしろよ!!!」
グレイ「いいからハンカチ貸せ!」
ナツ「あ、あい(汗」
エルザ「おはよう」
ナツ「お、エルザ。おはよ」
グレイ「おはよう」
エルザとルーシィは顔を見合わせてにこりと微笑んだ。
ナツ「なんだよ・・・?」
グレイはやっと出来たかさぶたを剥がさないように、丁寧に拭いていく。
風呂に入るとそれも剥がれてしまうのだが、グレイはいつも必死に耐える。
その姿は痛々しい。
と、グレイを見ていたら睨まれた。
グレイ「ジロジロみんなよ。さっさと教室行くぞ」
ナツ「おう!」
オレたち4人は少し騒ぎながら教室に向かった。
あまりにうるさすぎて、先輩たちに怒られたけど。


*あとがき*
次は最終話です!
最後まで閲覧感謝します!
いろいろと済ました後、新しい学パロを連載しようと思いますので、応援よろしくお願いします!

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