キミのとなり(長編小説)

□中学時代のオレ
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FAIRYTAIL
第12話
〜中学時代のオレ〜

ナツside
やっと解放された〜っ。
オレはマンションの前に辿り着く。
さすがに疲れた。
バイトも休まなきゃいけなくなったし。
ホンット、ギルダーツのせいで・・・。
ってこんな悪態ついてる場合じゃねぇや。
オレは重たい体をマンションの入り口まで運ぶ。

刹那

ドスッ

ナツ「がっ!!!」
オレは何かで背を叩かれた。
ドサリッ
ガジル「ギヒッ・・・」
ナツ「・・・」
オレは意識を失った。


グレイside
遅ぇ・・・。
暇だったから飯も作ったし・・・。
もう7時だぞ・・・?
オレは携帯のダイヤル、ナツを押した。
プルルル
プルルル
がちゃっ
あ、出た。
グレイ「オイ、ナツ。
何やって・・・」
『よォ・・・グレイ』
グレイ「ガジル!!?」
何故コイツがナツの携帯を・・・。
グレイ「テメェまさか!!!」
ガジル『ナツってのはおまえの恋人だろ?
人質だ。
出てこい』
やられた・・・。
グレイ「ナツは無事なんだろうな!!?
声聞かせろ!!」
ガジル『オイ、話せ』
ナツ『グレイ・・・?
悪ぃ・・・捕まった。
でも来んな!!!
コイツらはきけ・・・がはっ!!!』
グレイ「ナツ!!!」
ガジル『いらねぇこと喋んな』
グレイ「頼むッ!!!ナツだけは・・・止めてくれ・・・」
ガジル『今から指定する場所に来い。
他の奴に知らせたらコイツは殺す』
グレイ「っ・・・。
わかった・・・」



オレはある電車が通る今は誰にも使われていないトンネルへやってきた。
ナツ「グレイ!!!」
良かった・・・。
ナツは擦り傷のみで何もされていない・・・。
グレイ「大丈夫だ・・・、ナツ。
コイツらは約束は守る」
ガジル「こっちこい」
オレはおとなしく従う。
グレイ「ナツは解放しろ」
ガジル「良いぜ」
ナツは自由にされる。
代わりに、オレの腹に、ガジルのパンチがめり込む。
グレイ「がはっ!!!」
ナツ「グレイ!!!」
「おっと、大人しくしてもらおうか」
ナツ「離せ!!!グレイ!!!」
オレは地面に倒され、あちこちから蹴りがとんでくる。
グレイ「がはっ!!!ぐあっ!!!」
ナツ「卑怯だぞ!テメェら!!!」
「卑怯?
コイツはこれぐらいのことされなきゃいけない人間なんだ、ナツ」
ナツ「ジークレイン!!!」
ガジル「ギヒッ」
グレイ「そ・・・ぅか・・・テメェら・・・コイツに金もら・・・ぐっ!!!」
ナツ「止めろ!!!グレイが死んじまう!!!」
ナツが泣きかけている・・・。
泣くな…ナツ・・・。
オレは平気だ。
オレはナツに笑顔を見せる。


ガジル「テメェ・・・ホント変わったな」



2年前
中3の時のオレは・・・
どうしようもなく荒れていた。
「ぐはぁ!!!」
グレイ「この程度かよ・・・」
シャツはだらしなく出していて、ネックレスをし、シャツのボタンは上から3つ開けていて、ネクタイを情けなくたらして、タバコも吸っていた。
グレイ「ホラ、金」
オマケに金も巻き上げていた。
「ひぃっ」
どいつもこいつも金を普通に出してくる。
グレイ「クスッ」
オレは持っていた煙草をソイツの手の甲に押し付けた。
「ぐぁああああ!!!」
グレイ「ククッ。
じゃあな」
オレは煙草を捨てて去った。


ガジル「オイ、最近調子に乗ってるのはテメェか?」
ソイツは急にたった一人で向かってきた。
グレイ「ア?誰だ?おまえ」
ガジル「オレは隣のクラスの奴だ。
おまえとケンカしにきた」
グレイ「ぶっ」
オレは吹き出した。
グレイ「バカだろ?独りで向かってくるなんてよォ」
ガジル「なめんじゃねぇ!!!」


実際にソイツは、今までケンカした誰よりも強かった・・・。


グレイ「チッ・・・。てこずらせやがって・・・」
オレはその場を去ろうとする。
ガジル「待て・・・金・・・とらねぇのか」
グレイ「テメェどっから見ても金持ってそうにねぇし」
ガジル「ひでぇな」
グレイ「それに・・・オレは弱者しかとらねぇ」

オレは去った。

初めて認めた相手。
それから、オレはガジルとしかケンカをしなくなった。


それが第一歩。



〜続く〜



*あとがき*
中学生時代の二人(*´∀`)
次は高校一年の出来事(*´∀`)

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