ダンガンロンパEx.

□Chapter1 おしおき
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「怖、かったんだ・・・」


朝霧さんの問いに、雨野君はそう答えた。
目からは大粒の涙がポロポロとこぼれて、彼の顔を濡らしていく。


「怖かったんだよ・・・!あの爆弾がホントに爆発したらどうしようって・・・そしたら、全部終わっちゃうから、僕の積み上げてきたものが全部崩れちゃうから、だから、」

「雨野君・・・」

「最初は殺すつもりなんかなかったんだ!でも、でも、楽器室のガムテープを切って中に入った時、黄泉人君がいて・・・!死んでるんじゃないかと思ったけど、まだ息をしてるのを知って・・・!!」

「で?『どうせ死ぬなら自分が殺っちゃえ!』って?」


うぷぷ、と口元をおさえて笑うモノクマ。


「何が『希望の象徴』だよ!ちょっと閉じこめて脅せばすぐコレだ!全っ然『希望』なんかじゃないじゃーん!!むしろ絶望的だよ!!ぶひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!!」

「テメェ・・・!ふざけんなよ!?黄泉人が自殺しようとしたのも、雨野がそれを利用して殺しちまったのも・・・全部テメェのせいだろうがッ!!」

「はぁ?何、ボクが悪いって?殺しあったのはオマエラでしょー?ボクを責めるのはお門違いだよ!」
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