短編

□日本史を学ぼう!
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緋音 沙桜
「いやーホントに今回ダメかもしれないわー」

緋色 捺稀
「?何がです?」

緋音 沙桜
「日本史だよ日本史。もうダメだわ死ぬ」

緋色 捺稀
「死なないでください!?」

緋音 沙桜
「ジョーダン。...でもヤバイのは本当。どうにかなんないかなー教えて緋色さん」

緋色 捺稀
「え。えーと...自信ないですけど...」

緋音 沙桜
「いーよいーよアタシの方が死んでるし。...えと今回室町出るっけ?そこが分かんない」

緋色 捺稀
「ああ室町...。足利義満の時全盛期だったんですよね」

緋音 沙桜
「...?うんそうそう義満が金閣寺建ててー義政が銀閣寺建ててー」

緋色 捺稀
「はい。」

緋音 沙桜
「で、滅んだんだよねー」

緋色 捺稀
「室町そんなに早くないですよ!?」

緋音 沙桜
「え?!」

緋色 捺稀
「まず義満の前に義詮...えと義満のお父さんがいて、さらに義詮のお父さんに尊氏がいたんですよ。この人が室町幕府初代将軍。室町幕府を開いた張本人ですね。この人は南北朝の争乱の時代に、守護にいい位を与えておいたんです。こうすれば守護が味方につきますから。...で、義満の時北側が勝って」

緋音 沙桜
「たか、たかうじ?...う、うんうんそんなやついた!いたねいたいた!」

緋色 捺稀
「はい。で、義満は北側が勝つと力のつきすぎた守護大名が急に疎ましくなってしまって、特に力の強かった3つの家を滅ぼしたんですね」

緋音 沙桜
「...へぇー??ふ、ふーん...」

緋色 捺稀
「義満の子が義持なんですけど、その時代は守護大名にあまり力がなかった...というか薄れてきていたので、かなり安定してたみたいです。しばらくは平穏だったんですよ」

緋音 沙桜
「えーと、義満の子供が義餅か...ふむふむ。で?」

緋色 捺稀
「でも次の義教、えと義持の弟だったんですけど、その義教の時代になってから政治が揺れ始めたんです。...というのも義教はかなりの暴君で、気に入らない人がいたらすぐ切って捨てるタイプだったので色々なところから反発があって...」

緋音 沙桜
「餅の次は海苔か...しかも兄弟...(カキカキ)わ、醤油かけたい。てか海苔性格悪かったのか。今度から餅単品で食お」

緋色 捺稀
「それから遂に反乱がおきて、義教も暗殺されちゃって、トップがいなくなったわけです」

緋音 沙桜
「へー」

緋色 捺稀
「そしてしばらく政治が揺らいで、次に出てくるのが義政です」

緋音 沙桜
「義政!!足利義政!!!それは知ってるよ自信ある!!」

緋色 捺稀
「そうですか?」

緋音 沙桜
「うん。えっと銀閣寺建ててー」

緋色 捺稀
「はい。」

緋音 沙桜
「...。...銀閣寺建ててー...」

緋色 捺稀
「はい。」

緋音 沙桜
「...。......。.....銀閣、寺、建て.......っ!!」

緋色 捺稀
「なんで涙目なんですか!?えと、当たってるから大丈夫ですよ!?」

緋音 沙桜
「ごめん緋色さん....!!アタシが調子こいてました義政何したの....!!」

緋色 捺稀
「え。...銀閣寺建てた以外に何かしてましたっけ?」

緋音 沙桜
「へ?」

緋色 捺稀
「いえ、多分何かしたんでしょうけど...どちらかというと次の争いの方が重要だと...」

緋音 沙桜
「...そ、そうなんだ...よかった...のかな」

緋色 捺稀
「義政の息子である義直と義政の妻が、義政の弟と戦うんです。...まぁその他色々な戦力が混合するんですけど」

緋音 沙桜
「へー。で、結果は?」

緋色 捺稀
「はい。息子の義直の勝ちです」

緋音 沙桜
「あれーなんでおじさん負けたんだろ。うん、年だったんだ多分。息子も大きくなってたんだろうね」

緋色 捺稀
「そうですね」

緋音 沙桜
「...ふむふむ。足利一家についてはよく分かった...かも」

緋色 捺稀
「本当ですか?」

緋音 沙桜
「えっとたかうじ?がしゅごだいみょう?をいい感じに餌付けしてー、義満の時要らなくなったから潰してー、次の義餅は平和にだらだら過ごしてたら義海苔が性格悪くて反乱で死んでー、もうちょっとしたら義政が銀閣寺建ててー、次誰になるかで義直とおじさんが戦ってなぜかおじさん倒されてー、義直が勝つんだねー」

緋色 捺稀
「はい。表現は微妙ですかそんな感じです。多分」

緋音 沙桜
「よーし!この調子で日本史頑張るぞー!」

緋色 捺稀
「頑張って下さい!」





















姫鈴 麗亜
「....あ?なんだ緋音じゃん。今日は歩くのか?」

緋音 沙桜
「そうそう。ね、アタシさっき緋色さんに日本史の足利一家について教えてもらってたんだー!中々真面目でしょ?」

姫鈴 麗亜
「ふーん。大丈夫なのか今回のテスト。自信ある?」

緋音 沙桜
「うん。とりあえず餅は海苔無し単品で醤油かけて食べて義政はやっぱり銀閣寺建てるくらいしかやってないことが分かったよー」

姫鈴 麗亜
「は?」

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