短編

□君と夕暮れとラブストーリー
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緋音 沙桜
「姫鈴くーん、前紹介した本読んでくれたー?」

姫鈴 麗亜
「....」

緋音 沙桜
「あれ、寝てる。

「ねー姫鈴くーん?(ゆさゆさ)」

姫鈴 麗亜
「....」

緋音 沙桜
「ンもう何なのー!こら、図書室で寝ちゃダメだって!

「これでもアタシ図書委員なんだからね!こういうの許さないんだからね!」

姫鈴 麗亜
「....」

緋音 沙桜
「....。

「....。

「....もう、何で起きてくれないのー?もしかして眠り姫?姫鈴だけに。

「なんて寒いギャグまで披露したんだからいい加減起きてよー!

「てかもしかしてもしかすると、ホントに眠り姫なの?キスすると目が覚めるの?

「それならそれで萌える展開だけど、起きた後が怖いしなぁ....やめとこ。

「あ、そういえば知ってる?

「あのね、アタシ今日姫鈴君と帰るためにずっと待ってたんだけど。

「その時読んでた本に書いてあったんだー。

「『女子を待たせる男子は将来期待できない』ってさ。『嫌ってもいい』ってさ。

「だから、アタシもいいよね?

「姫鈴君のこと、嫌いになっちゃってもいい?

「いいよね?

「ね、まだ空寝続けてるみたいだから言うけど。

「....。

「ーーー今日、告白するつもりだったのに。

「もういいや。姫鈴君なんて大嫌い。

「じゃあね?」

姫鈴 麗亜
「ーー!?お、おい緋音!!分かった謝るからーーー」

緋音 沙桜
「なーんてうっそピョーン」

姫鈴 麗亜
「は....?」

緋音 沙桜
「今日じゃなくて明日告白するつもりだから。答え、考えといてね?」
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