短編、中編

□doll
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「団長!言われたの調べ終わったよ・・・けど」

シャルナークがクロロの前に立って伝え始めたが、途中で止まったのでクロロは読んでいた本から目を離し、シャルナークがまた話し始めるのを待つ

「今回の・・・ターゲットの場所分からなかった。どんなに調べても情報がなくて・・・他の屋敷の見取り図なんかは出てきたんだけど・・・多分あの屋敷の地下のどこかにあると思う」

シャルにしては珍しいとただ驚いた・・・シャルが今までに調べられなかった物などなかったから・・・。
クロロが

「根拠は?」

とシャルに問うと、

「だってあれだけ調べて出てこないし、まず、あの屋敷は表向き地下がないことになってる。次にやっと地下の存在が分かり、見取り図を探そうとすると・・・見つからないんだ。」

「・・・存在するのに、しない・・・そう言うことだな?」

クロロがそう言うと、うんうんと大きく上下に首を振るシャル・・・

「シャルにも調べられないと言うのが気になるが、それだけ分かれば十分だ。後はバーノン卿に聞くとしよう」

そう言いながらいつの間にか広間に集まったメンバーの中から、パクを見つけ視線を合わせると、パクは小さく頷いた。

「では、今夜バーノン卿邸にて『レオ ハナ』を奪う。ウボォー、ノブナガ、フェイタン、フィンクスは最初に侵入・・・バーノン卿以外を殺せ。残りのメンバーはパクがバーノン卿から情報を聞き出したら地下に向かえ」

「「「了解」」」

返答が返ってきたのを確認するとクロロはまた本に視線を戻した・・・。
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