短編、中編
□doll
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「今回は、各国有数の宝石を集めて作ったアンティークドール『レオ ハナ』を盗む」
団長のその言葉に手足は騒ぎ出す。
「えっ!?『レオ ハナ』って言ったら、資産家バーノン卿が資産の約半分を使ってまで作らせたって噂の?」
「「おいっ!マジかよ、シャル!?」」
「私も聞いたことあるよ・・・確かその人形を盗もうとした者は、迷路のような作りの屋敷で迷い、死ぬってやつだろ?」
まずシャルナークが驚き、その価値に男蜘蛛は沸き立ち、そんな蜘蛛達にマチが追い打ちをかけ、その言葉にさらに蜘蛛が騒ぎ出したところで、蜘蛛の頭クロロ=ルシルフルがシャルナークことシャルと、マチに言葉を返す。
「シャルとマチの言った事は事実らしい・・・。盗もうとすれば死ぬ・・・面白いだろ?俺達幻影旅団に相応しいお宝だ」
クロロが怪しく笑ったことにより、手足達は自然と静かになった・・・。
「では、シャル情報収集を頼む。後のみんなは連絡するまで待機だ」
そう言うとそれぞれ頷き、各自動き出した・・・。