トリコ

□僕の教え子は不良たち!
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桜吹雪がとても綺麗だなぁって思った。
僕はこれから新任教師としてこの学校に就任する。


「……よし、頑張るぞっ!!」


そう意気込む。
これから、いったい何が僕を待っているのかも知らずに…………。



**********



「おぉ、君が小松くんかね?」

「は、はい!

今日から家庭科教師として就任することになった小松と申します!
よろしくお願いします!」


僕は深く礼をした。
すると、大声で笑われてしまった。


「そうかしこまらんでいい

ワシはマンサムだ、小僧に教師としてのイロハを教えてやるぞ」

「はい!マンサム先生!」

「今ハンサムって言った?!」

「え?!いや、その、えっと…………」

「そこは、違うと言った方がいいぜ、小松先生」


僕が迷っていると、隣に座っていた綺麗な緑の髪を上手くまとめ、リーゼントにした端正な顔立ちの先生がアドバイスをしてくれた。


「鉄平か!
小僧の先輩にあたる先生でな、保険医を担当しておる」

「よろしく」


にこやかに笑う鉄平先生。
ピアスが日差しに反射して輝いているためか、とても輝いているように見える。
僕がちょっとみとれていたようで、気づくなりすぐに挨拶をする。


「あっ、よろしくお願いします!」

「小松先生、大変だと思うけど頑張ってくれよな?」

「?

はい、わかりました??」


鉄平先生は僕のことを気にかけてくれてるのかな?
いい人だなー。


そんな暢気なことを考えている僕が、まさかこのあと、とんでもない出会いと事実に向き合うことになるとは、思いはしなかった。





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