Devil May Cry

□俺の守護神は疫病神!
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「貴様が俺を召喚したのか?」


「俺がか?」



問いを問いで返す。
明らかに、俺は混乱している。

俺は特殊な学園に通っている。
魔術や陰陽術といった特殊職に就くための養成所とも言える。
その学園では、パートナーを異次元から喚び、パートナーと共に技術や知識を身につけるのが絶対条件。
俺も特殊儀式を行い召喚に成功した。
成功できなければ、退学する羽目になっていただろう。

だが、これは………………


「貴様以外に儀式を行うヤツはおらん。

こんなヤツに召喚されるなど、俺は落ちぶれてしまったのか…………」

「こんなヤツってなんだよ!!
こっちだってテメーみてぇなパートナーはお断りだね!!!」


絶対に嫌だ。
こいつ、気味が悪い。

パートナーって言うんだから、自分にとっちゃあ守護神みてぇなもんだよ。
悪魔か天使か、獣か機械などと様々な種族はある。
中には神クラスのものもいる。
流石に死神とかは、契約するのは禁止されているが………………こいつはそんなヤツじゃねえ。


「何で………………俺と同じ顔なんだよ!!」

「それはこちらの台詞だ」


銀髪の髪、瞳はスカイブルーで、顔つきも、無駄なくついた筋肉も、体格すらも瓜二つ。
違うとすれば、俺は髪はざんばらで、こいつは総髪であること。そして、声のみ。

指導員の先生は驚愕した様子で俺たちをみつめている。
もう一回召喚儀式をやらせてくれと頼んだが、これは死神には属さないものだから却下された。
その8割は面白可笑しくだろう。


「これは仕方なくだからな!契約…………さっさとはじめるぞ!」

「チッ…………

契約の許、我が主となり、幾数多の時を経て、盾となり刃とならん

我名は魔剣神バージル
我が命は汝と共にならん」

「契約の許、我が守護となり、幾数多の時を預け、盾となり刃とならん!

我名はダンテ!
我が命は汝と共にならん!!」


契約は成立し、契約の証として、互いの首に紅く輝きを放つアミュレットがかかる。
バージルにもアミュレットがかかっていた。

これは、主に異次元に帰ったパートナーを必要に応じ、呼び出す時に使う。


しかし、この俺の俺様なパートナー違った。


「帰らん。
あちらより、こちらの方が良い。

パートナーは最悪だが、この俺の主たるに相応しいようにしなければならない」

「は?!
何だよそれ!!

強制送還してやる!!」


アミュレットを手に、強制送還の呪方をおこなう。
次元が渦を巻くように広がると、バージルが幻影剣を宙に放ち、次元の渦を仲裁した。





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