ノラガミ 〜 桜の咲く頃に 〜
□過去
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「ちっ…時化てきやがったな。」
「やだぁ、ホントね。最近やたら妖が増えてやんなっちゃうわ。夜ト、どうするぅ?帰る?」
「しょーがねぇな。」
冬は日がくれるのも早いせいか、妖が活動する時間も早いんだとか。
あたしも、夜ト達と一緒にいるようになって、妖とか時化というものが分かってきた。
あいつら妖は、どうやら神が高級の食材らしく隙あらば狙ってくるの だ。
「今日はやたら時化やがんな。しょーがねぇ…あそこにすっかな。」
「?あそこ?」
「うひっ☆」
夜トがすっごい怪しい顏つきであたしに笑った…。