ノラガミ 〜 桜の咲く頃に 〜

□過去
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「あの…これ、いつまで続けるんですか?」

「ばっか、お前、これは立派な布教活動だぞ⁉こーゆう地道な活動の積み重ねがあってこそ、有名になる近道ってもんじゃねーか‼」

「その割りには依頼なんて、ちっとも来やしないけどね☆」

「くっ…」

夜トの神器になって一週間。
初めは、何も分からなかったけど…今はこの方達が少し分かってきた。


まず夜ト。

無名も無名。超がつくぐらいのドマイナー神。(てか神なの⁈)

いつも変な黒ジャージに(ちょっと臭い)、普通は合わせないであろうブーツ姿。

黒髪でやたら目つきが悪い。
そして口も悪い。

社なし、金なし。
神器を持つ資格もないだろう⁉と言いたくなるくらいの、甲斐性もない
…orz
野宿当たり前、他人の社に泊まるのも当たり前。
なのに、貴重な依頼もたった5円で受けちゃう、超ダメ神‼




あたし…絶対…就職先間違えたよね‼
初めての就職先が3K神バージョン(キツイ、汚い、稼ぎない)って‼
てか、全然望んでなかったんですけど‼




そして、もう一人の神器、剛音。

すごく背が高くて赤い髪が印象的。
意識してみると、結構男前なんだけど…




3日前。




「……。」

「?何よ?白ちゃん。あたしの顏に何かついてる?」

「いや、改めて見ると剛ちゃんて、結構男前だなって…」


「……あんた、今なんつった?」


「え?男前だなって…」


「てめー‼誰が男だああああああぁ‼‼‼あたしは女だああああああああああああ‼」


「ヒイイ‼ごめんなさあああぁい‼」





…思い出すと余計に凹む。


どマイナーの無名神に超ややこしい神器。

そして…何の役にも立ちそうにないあたし。


全然売れる気しないんですけど‼


ああああああぁ頭痛くなってきた…。


あたし、死んでこんな事になるなんて、思ってなかったよ。はぁ。
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