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□とある魔術と科学の超風力砲
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第1話 転校生

「はぁ。最悪だ。」
「兄さん。諦めて下さい。いくら足掻いても無駄です。」
仲むつましい兄妹。兄のため息を勇めながら歩く風景は絵になった。
「あのな。瑠璃は憧れの常磐台に行くのはいい、なぜ俺まで違う高校にいかねばならん。」
「だから、諦めて下さい。拓也お兄ちゃん。」
拓也と呼ばれた少年はこめかみを引き吊りながら瑠璃の頭に手を載せて握力をかける。
「そのお兄ちゃんはやめれ。」
「あぅ。痛いよ。」
「痛くしているからな。」
拓也はため息を吐きながら手を緩める。
「しかし、こんな高校なんて初めて聞いたぞ。」
拓也はプリントされた地図を片手に通学路を歩いた。
「あ。ここからお別れだね。」
瑠璃は二又に別れた方を見ながら寂しそうに呟く。
「頼むからさぁ。今生の別れみたいな風域と言葉を言うな。」
拓也はため息を吐き、歩き出した。
「あぁ!兄さん。もう!」
瑠璃は悪態を浸きながら常磐台中学に向かった。

常磐台中学校・教室


「えぇ。今日は皆さんにお知らせがあります。本日からこのクラスに転校生が来ます。皆さん仲良くやってくださいね。」
(へぇー。今時期に転校生ねぇ。まぁ。私には関係無いか。)
常磐台のエースこと御坂美琴はそんなことを考えて見ながら自分が追いかけても追い付けない男子高校生を思った。
「あの〜。よろしくお願いしますね。」
「ふぇ!あぁ。よろしく。」
美琴は不意に隣の席に座った女の子にビックリしたがなんとか取り吊ろった。
「私は御坂美琴よろしくね。」
「はい。御坂さんですね。よろしくお願いします。」
美琴は表向きの挨拶だけすませようとしたが、それは許されなかった。
「それじゃ。御坂さん?水坂さんのお世話お願いしますね。」
「あ。はい。わかりました。」
「すみません。」
「別に良いわよ。仲良くやるのに越したことはないから。」
「はぁ。」
瑠璃は美琴の影に気が付いたが言おうとしなかった。


「御坂さん?お昼食べにいきません?」
「あぁ。ちょっと待ってもう一人来るから。」
「はぁ。」
瑠璃と美琴は教室ないで話をしながら待ち人を待っていた。
「お姉さ〜ま〜」
「ひゃぃ!」
「えぃ。ひっくつなバカ黒子!」
突然後ろから現れた女の子に瑠璃はビックリし美琴は離そうと懸命になる。
「あの〜。御坂さん?妹さんですか?」
「ん?違う違う。この子は私の後輩。んで持って同じ寮のルームメイト。黒子。紹介するわね。この子は水坂瑠璃さんよ」
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