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□とある魔術と科学の超風力砲
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プロローグ

「はぁ。はぁ。最悪だぁ〜!」
闇夜の街中を一人の少年が疾走していた。
「ここまで来れば、大丈夫かな?」
少年は、ビルの壁に手をかけながら、右手で額の汗を拭った。
「何が大丈夫ですの?」
少年の後ろから声をかける少女がいた。
「あぁ。何で白井がここにいるんだ?」
少年が白井と声をかけた少女は顔を引き吊りながら答える。
「あからさまに嫌な顔をしないで下さい。」
「いや。あそこまで必用に追い回されたら誰でもなるって。」
少年はため息を吐きながら白井に顔を見せた。
「あら?私だって嫌でしているわけではありませんわ。」
白井は少年の横に来て壁に寄りかかった。
「貴方の事が好きだから…」
白井は聴こえないように話す。
「ん?なんか言ったか?」
少年は白井に聞き返す。
「いえ。何でもありませんわ。」
白井は顔を背け答えた。
少年は訳も解らず頭を捻る。
「それはそうと、いつまでこんな汚ならしい場所にいるつもりですの?」
「ん?あぁ。戻るか…」
少年は白井を抱き抱えて空を翔んだ。
「ちょ、ちょっと何をしますの!」
白井は顔を染めながら慌てた。
「何って、可愛い女の子をそのままにして帰るほど落ちちゃいないよ。寮の近くまで送ってやる。」
少年は白井に顔を見せないようにしながら翔んだ。
「有り難う御座います。」
白井は顔を伏せて呟く。
そして少年は白井を見ながら微笑んだ。
「良いって。」
少年は何でこんな娘を好きになったのかな?と思った。
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