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□人類が進化していることを認めたくない僕たち
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人との触れ合いを
そこまで大切しようなんて
思わなかった
自分が傷付けば
相手も傷付いて
自分が喜べば
相手も喜んでいる
つまりは自分が感じたもの
すべてみんな同じ
みんなみんな
同じように感情を持ち合わせている
ある人は言う
十人十色
またある人は言う
みんな同じ心を持っている
個性があるのに
みんな違うのに
どうしてみんな同じなの?
ぐるぐる駆け巡る
俺の心は晴れない
「赤也はバカだから
んなこと考えなくていいんだよ」
そう言って頭を撫で回してくれる
丸井先輩は優しい
だけどそんな先輩が
優しくて怖かった
「先輩、俺なんか疲れました」
「練習が?」
「自分に」
自分に都合よく
生きていたはずだった
なのに
自分の都合よさに
苦しめられてしまった
「俺はこれでいいんすかね」
この生温い毎日の中から
抜け出すなんて無理なのに
「さぁね」
丸井先輩はそう告げた
(憂鬱の方がまだマシだね)