私立馬路須加女学園高校 1&2(更新停止中)

□〜第4章〜 山椒姉妹登場
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その頃・・・ 
 
部室に向かっていた亜果利階段を昇ろうとするとネズミが姿を現した

「・・・何かあったんすか?」

「何もなかったから大丈夫だよ♪ネズミ」

「・・・眉間に皺寄ってるっす・・・」

「・・・ネズミ・・・気にすんな」

フードを目深に被り顔を隠しているネズミそんなネズミに気にすんなといい部室に向かって歩いていく亜果利

その背中を見つめるネズミ

「・・・何かあったみたいっすね・・・」

そう言いその場所から去って行くネズミであった。

〜ラッパッパ部室〜

部室のドアを開けると,ブラックとトリゴヤがいた

「アゲハおはよう〜」

「アゲハ,おはよう・・・」

「あ,ブラックさん,トリゴヤさんおはようございます♪」

ソファーに座り羽根を弄っているトリゴヤと何故か外を見ているブラックに挨拶をした亜果利

「そういえば,サドさんと,シブヤさんの姿が見えませんけど?」

「今のところ連絡はないがサドさんは来るだろシブヤはギャルサーにでも行ってるんじゃないか・・・」

ブラックの言葉に頷くトリゴヤ

確かに最近所属していたギャルサーにも余り顔を出していなかったようだし・・・シブヤさんギャルサーの頭でもあるし。

亜果利はそんなことを考えながらもトリゴヤとブラックに先程の話を話始めた。

2人もその話を真剣に聞いていた。

一方マジ女の屋上にあるベンチに寝ころがっている真樹

そんな真樹に近付く人物がいた

「探したぞ,睦月 真樹」

「サド?ウチを探してたのか?」

「あぁ。携帯に連絡したかったがお前はラッパッパではないし,私は知らないのでな」

「ならよ。『姉御』に聞けばわかるぜ。ウチの番号(笑)」

「そうか。」

「で・・ウチを探していたんなら何か用でもあんじゃねぇの?」

そう言って身体を起こす真樹

「あぁ。」

短く返事をすると真樹に向かって歩き出すサド

ベンチまで来ると真樹の横にゆっくりと腰を下ろしゆっくりと口を開いた

「前田の・・強さを教えてほしい」

「はぁ?またその話かよ!敦子の喧嘩の実力なら前に話したぜ!」

「・・・私が前田に勝てると思うか?」

「・・・紙一重って所かもな・・・」

「そうか。お前は何故前田に勝てた?」

「勝ってもねぇし,負けてもねぇよ。引き分けただけさ・・・ウチが“マジ”になって負けたのは『姉御』だけさ」

「もし,前田とアゲハがタイマンをしたらお前はどっちにつくんだ?」

「(ニイッ)勿論『姉御』さ」

「そうだったな。お前はアゲハにしかつかないんだったな。」

「まあな(笑)・・聞きたい事ってそれだけか?」

「今の所はな・・また何かあったら聞かせてもらう」

「そっか(笑)」

そんな事を言って立ち上がるサド

そして再びベンチに寝ころがる真樹

その真樹にサドは再び声をかけた

「色々とすまなかったな」

「気にすんなサド!」

そう言ってサドの背中を見つめる真樹

「敦子・・・サドとやるんなら“マジ”にならねぇと勝てねぇぞ」

そんな事を空に向かって呟く真樹だった

放課後,何時ものように亜果利は病院に来ていた。

今日は暫くの間,ラッパッパの部室で話をしていたため遅くなってしまった。

「ずいぶん遅くなっちゃった。優子さん今日は何してるかな・・」

そんな事をを1人呟きながら病院に入る亜果利

談話室の前を通りかかると

談話室から出られる広場でドッチボールをしている優子と入院仲間たちが見えた

「優子さんは相変わらず元気ですねぇ。ん?あれは・・・あっちゃん?」

ドッチボールをしていた優子が物干し竿の所にいる前田敦子の方へと近づいて話しかけていた
 
前田敦子はどうやらここで学校帰りにバイトをしているようだ

そう言えば,家この近くだっていってたしね。でもまさか,ここだとは・・しかし,優子さん何話してんだろ・・・?

「亜果利ちゃん,こんにちわ」

考え事をしながら,急に声をかけられたので,ハッとして声のする方を向くと顔見知りの看護婦さんが立っていた

「あ,こんにちわ♪」

「今日も大島さんのお見舞い?」

「そうです。あの〜物干し竿のところで今優子さんと話してる子ってここで働いてるんですか?」

「ああ,前田さんね!そうよ。知り合い?」

「そうですよ♪学校が同じなんで」

そんなような話をしているといつの間にか前田敦子の姿はなく目の前の談話室の窓に優子がへばりついていた

「ゆ,優子さん!?な・・なにしてるんですか・・?ι」

「ふふ,今日も元気ね。優子ちゃん」

私が気づくとうれしそうに手を振りドッチボールをしている輪に戻って行った優子
   
「それじゃあ,私優子さんの所に行ってきますね!」

「はい,行ってらっしゃい」

看護婦さんに挨拶をすると亜果利は談話室の外へ走っていった

外に出てすぐにほかのドアから出てきた前田敦子と目が合った。前田敦子は驚いた表情をしたが亜果利が微笑みかけると軽く会釈した。

(あははっ!あっちゃんも,相変わらずだなぁ。)

そんなことを思いながら直ぐに亜果利は優子の方へ向かっていった

「お待たせしました,優子さん!」

「お,前来た可愛い嬢ちゃんじゃねぇか」

「おう!亜果利もやるかドッチボール!!」

「やります!やります!勿論,優子さんチームで!!」

現在,ドッチボールで内野に残っているのは,優子1人相手チームはオカマ1人。

亜果利が優子チームに入ると言ったのでオカマが文句をいいだした
 
「ちょっと,何でよ〜!!また私が不利じゃないのよ!!

「すいません。オカマの方のチームはちょっと・・。」

「そうだ!!オカマのチームに亜果利いれられるか!」

「わかったわよ!きなさい!2人纏めてやってあげるわ!!」

観念したのか奇妙なポーズをとりながら声を高らかにあげるオカマこいつはいったいなんで入院しているのだろう。

ぎゃあぎゃあ言っているオカマに対し亜果利は

「ぅう・・優子さん・・なんか怖いです」

オカマの不気味な威圧感にビビっていた

「大丈夫だ!あんな化け物私が倒してやる!!」

「誰が化け物ですって!?」 

そんなこんなありながら,その後ドッチボールは優子と亜果利の見事なコンビネーションによりあっさりとオカマは敗れ去っていた

「はぁー。楽しかったぁ〜」

「楽しかったですね〜」

病室へと戻ってきた優子と亜果利

病室に戻ってくると同時に優子はベッドの上に倒れこんでいる

「あっ,優子さん!これ,お見舞い品です!」

「ん?おぉ,たい焼きじゃねーか!ありがとなっ!」

「新作のやつもありますよ〜」

「マジか!?」

「マジです!」

亜果利がそう言うと優子は早速たい焼きを頬張りはじめる

こうしてたい焼きを頬張っている姿はどうみてもマジ女最強武闘派集団の部長だとは思えない

「んめぇー!んで,どうしたんだ今日は?」

「それがですねぇ,山椒姉妹が動き出したんですよね〜。まぁ私が動かなくても大丈夫だと思うんで放ってます」

「当たり前だろ?お前が動いたらあっさり終わっちまうだろ(笑)」

「ですね(笑)」

「亜果利〜そういや・・・噂の転校生の調子はどうだ?」

先程,前田敦子と話していた優子さんはおそらく転校生の正体に気づいている

それでも,聞いてくるのは優子さん自身
前田敦子について知りたいことがもっとあるのだろうかそんなことを頭の中で考えながらも亜果利は話をする

「そうですね,相変わらず戦いたくなさそうだけど,狙われまくってますちょっとお気の毒な感じです」

そう言いながら学ランの件など思い出して苦笑いの亜果利

「そうか〜(笑)そいつも大変そうだな
でも,強えぇ奴は狙われるもんだからな。」

優子はそう言いながら天井を見つめていた
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