私立馬路須加女学園高校 1&2(更新停止中)

□〜第5章〜 チョウコクとネズミ
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「なんや・・・・ギリシャの神殿見たいな顔で,俳句ぶつぶつ言うとったわ」

何時ものように教室の後ろでホルモンを焼いている亜果利と真樹そしてチームホルモンの7人

そんな7人と一緒にいただるまが昨日の事を話していた

「ギリシャの神殿じゃなくて彫刻な。」

「呟いてたのは俳句じゃねーよ。百人一首だ」

ヲタとウナギがだるまの発言にツッコむ。

「百人一瞬!?」

「「「「「「!?」」」」」」

百人一首を百人一瞬と言って立ち上がっただるまにホルモンを焼いていた亜果利達7人はびっくりして動きを止めた

しかもクラス全員がだるまに視線を向けている

だるまが話の話題に出した人物は通称チョウコクと呼ばれている秋元才加。学年は3年だ

「いや,リアクション間違えてね?」

ヲタは首を傾げる。

「普通百人一首を間違えないよ・・・・」

「百人を一瞬で倒すっちゅうことか!?」

「・・・・「お前,偏差値ゼロだろ・・・・」

喋ろうとしていたムクチはバンジーに遮られた

亜果利は遮られたムクチの頭を優しく撫でていた

撫でられているムクチはというとふにゃ〜と頬が緩んでいた

「・・・・二十くらいはあるわ・・・・」

「お前がチョウコクに因縁つけて無事なの,奇跡だよ」

「今,ラッパッパと互角に戦えると噂されている1人だからな」

ヲタの発言にウナギ達は頷く。

「優子さんに負けてからどっかの寺に籠って自主練してたらしいぜ。」

「そんなに強いんかぁ,アイツ・・・・」

「タイマン百人斬りが悲願でな」

「百人,斬り・・・・」

ヲタがチョウコクの悲願を口にするとだるまが意味深長に呟く

「チョウコクはマジ女百人一首クラブ唯一の部員でな,1人倒すごとに一首詠み上げて,その札を残していく」

ウナギがチョウコクの説明をする。

「聞いた話だと昨日かな?歌舞伎シスターズもやられたらしい」

「またマジ女の都市伝説か・・・・」

そう言って後ろを向くだるま

「都市伝説・・・コレ見てもそんな事言えんのか?」

そんなだるまに対し,チームホルモンの5人が百人一首の札を取り出した

振り向いただるまが見たのは,百人一首の札を見せ付けているチームホルモンの面々・・・

「前田と互角・・いや・・前田より強ぇんじゃねぇか?」

「優子さんに負けたのがよっぽど悔しかったみてぇでな,それで百人斬り始めたっつー噂だぜ?」

チームホルモンの言葉を黙って聞く亜果利と真樹

すると睦月 真樹が小声で亜果利に聞いていた

「『姉御』ソイツ・・強えぇのか?」

「多分な・・私もタイマンしたこと無いからわからないけどな。」

「そっか。でもよ・・敦子が勝つぜ!」

「真樹の勘は当たるからな。」

そんな事を話していると突然だるまが

「それで・・・・百人一瞬やな」

「「百人一首んだっつーの!!」」


だるまの発言にヲタ,アキチャ,ウナギ,バンジーの4人が同時にツッコミを入れた

その光景を見ていた亜果利と真樹は苦笑いをしていた。
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