私立馬路須加女学園高校 1&2(更新停止中)

□〜第4章〜 山椒姉妹登場
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朝から相変わらず騒がしい校内

「敦姉・・遅刻したこと,あらへんのにどうしたんやろ。」

「おっ,遂に姉さんに捨てられたか!」

「ははっ,ドンマイ!」

「うるせぇ!!」

何時ものようにC組の教室の後ろで七輪を使ってホルモンを焼いていたチームホルモンとだるまと亜果利

そんな中,だるまはまだ来ていない前田敦子の事を心配していた

そんなだるまをアキチャとヲタがからかった

「ひょっとして,事故かなにか・・・」

そんなことをブツブツ呟き,立ち上がるだるま

「こいつ。今更ながら心配症だな」

「ちょっと遅れてるだけだろうに」

すると,そんな事をを話しているだるま達の前に現れた3人がいた

ヤンキー高校には,明らかに場違いなゴスロリファッションの3人組にだるまも唖然としている

「あの,前田敦子さんいますか?」

「なんやお前ら・・・・」

「私達,前田さんに憧れてるんです!」

「前田さんってすっごく強いんですよね?」

「あの四天王も前田さんのことを気にし始めてるって言うじゃないですかぁ。ほんっと凄いですよねぇ。なんで,私たち・・・」

お互いを見ながら妙に溜める3人

「ぶっ殺そうと思うんです♪」

「はぁ・・・?」

馬鹿かコイツらと言わんばかりに呆れ顔のだるま

だがそんな中,だるまが思い切り蹴り飛ばされた

「おい,テメェ!!」

いきなりの出来事に持っていた箸を床に投げつけながらキレるアキチャ

「わぁ!?おどろいたぁ!!えとその・・・」

「「「ばいばーい」」」

突然の出来事に教卓にいたクウキが
3人に何か言っているが,3人が怖くなったのか教室を去っていった

本当に教師なのか思えない

3人はその様子を見送ると再びだるまの方を見る

「オメェが前田の舎弟?弱っ!!」

「おい,1年坊。うちらの教室で暴れるとはいい度胸だな!」

いきなり教室で暴れられたことでアキチャに続きキレるヲタ

「前田にやられた奴がなんだかなぁ。・・・喧嘩に敗者復活戦はねぇんだよ!!」

「んだと!?3人纏めてやってやろうか!?」

そう言いながらチームホルモン全員が
 
立ち上がると同時にクラス内の視線が

チームホルモンに集中する

そんな中亜果利はここぞとばかりにホルモンを頬張っていた

「その他大勢を相手にしてる暇ありませーん」

「だね!帰ろ」

そう言って教室を出て行こうとすると何かが通り過ぎた

その直後に聞こえたのはカッ!!という音

全員が音がした方を向けばそこには黒板に突き刺さっていた箸

そしてそれを投げたのは・・・・亜果利だった

「なら,ウチが相手になろうか…?」

そう言って首をコキコキ鳴らしながら七輪の前から立ち上がる亜果利

3人とチームホルモン,だるまが振り返ると

手に持っていた箸をクルクル回しながら3人を鋭い視線で睨む亜果利がいた

その目は何時もの亜果利の目ではなく“マジ”の目をしていた

その威圧感にチームホルモン,だるまだけではなく3人も後退りをした

ゆっくりと箸が突き刺さっている黒板へと向かっていく亜果利

「お,おっ,おぃ。ア・ア・アゲハ」

ヲタが何とか声を振り絞り亜果利へと声を掛けるがその声は震えていた

そんな事は気にせず3人の方へと向かっていく亜果利

その目を見て3人は逃げたかったが身体が動かなかった。

黒板に突き刺さった箸を抜くと・・・

3人に声を掛けた亜果利

「・・・うちらの教室で好き勝手してんじゃねぇよ!・・あんまり嘗めてっと”マジ”で潰す・・・よ?」

「「「・・はぃ・・」」」

3人は消え入りそうな声で「はぃ」と言うと不機嫌そうに足早に帰っていった

「ったく。あの小さい3人組・・・何やねん!」

「ああ,あれは,山椒姉妹だ」

「山椒・・・」

「鰻にかける胡椒みたいなやつだよ」

「私?」

「いや,ウナギじゃないし」

例の3人組。山椒姉妹が去った後,床に捨てた箸を拾いながら話しているチームホルモンやだるまや亜果利

その中でウナギが魚の鰻に反応してヲタにツッコミを入れられていた

「今売り出し中の1年チームだよ」

「ラッパッパには嫌われてるけどね〜」

「でも最近,ちょこまか勢力を伸ばしてやがる」

「大体あの3人,3姉妹名乗ってっけど
最終的には3人でやりあうんだろな」

「多分そうだろうね〜」

説明するチームホルモンたちの話を聞きながらどうでもいいやという感じの亜果利

「しかし,さっきのアゲハにはマジでびびったぜ・・・ι」

「確かに・・ιあの時の目をしていたしな・・・」

「山椒姉妹前にアゲハに喧嘩うって完膚なき迄にボコボコにされたからなビビってんだろ!!」

「そうなんか〜?」

亜果利の話で盛り上がりるチームホルモン達

山椒姉妹は,以前亜果利がラッパッパだということを知らずに,喧嘩が弱そうという謎めいた理由で喧嘩をうったのだが案の錠ボコボコにされた

それからというもの亜果利には怯えている

「って言うか,ヲタ達も私に喧嘩吹っ掛けてきた事あったよね(笑)」

「いや・・なんと言うか・・」

「あの時アゲハにボコボコにされなくて良かったよな俺達・・・。」

亜果利に喧嘩を吹っ掛けた時の事を思いだすチームホルモンの面々

ゾクッっと冷たい感じを背中に感じたチームホルモンの面々

「い,嫌な事を思いだしちまった・・・ι」

「あぁ・・・ι」

ふとそんな事を呟くチームホルモンの面々をよそにホルモンを食べるだるまと亜果利

「てか,山椒姉妹ってアゲハがラッパッパって知らずに喧嘩うってきたんだろ?」

「そうだけど」

「しかも理由が喧嘩が弱そうって理由だけで・・・」

「確かに普段のアゲハは喧嘩しなそうだけどな。」

そんな事を言うヲタの言葉に5人の視線がアゲハに向けられる

現に今,チームホルモンやだるまと七輪を囲んでいる姿は本当にラッパッパなのかと思う生徒が殆んどだが亜果利の強さは知っている生徒が多く喧嘩を吹っ掛けて来る馬鹿はまずいない

「今回は,アゲハあんまやる気なしだな?」

「あぁ・・私アイツら嫌いだし,自分より弱い奴を毎日のようにいたぶって…趣味が悪いしよ。それに,強くねぇし,ああゆうのは,ほおっておいても,ひょんな事から瓦解するしな」

「瓦解するって・・・ι」

「そ。本当にちょっとした切っ掛けでああゆう3人は直ぐバラバラになるからよ。だから,私はやる気なし(笑)」

そう言って立ち上がった亜果利

「じゃ,私は部室に行くわ」

「気を付けてな」

教室から出て行く亜果利

その様子をジッと後ろから見つめるチームホルモンとだるま

「アイツ・・・ほんまに強いんか?」

「まぁ,普段のアゲハは喧嘩しなそうに見えけっどな喧嘩の強さは相当な強さだぜ」

「下手に喧嘩売ればボコボコにされっぞ」

「そうは見えへんけどなあ・・・」

亜果利の出て行ったドアを見ながらそう呟くだるま

だが亜果利に喧嘩を仕掛けたことがあるチームホルモンの5人はというと・・・・

「だるま死にたくなかったらアゲハに喧嘩売るなよ」

「私らは前にアゲハに喧嘩売ってボコボコにされそうになったから・・」

「ボロボロに負けたし」

「・・・」(コクコク)

「“マジ”で潰されなくて良かったよな俺達・・ι」

「ヲタ,アゲハがマジで来てたら私ら今頃命なかったぜ・・ι」

その当時を若干思い出したくないチームホルモンの面々であった
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