△ハウルと悪魔
□キッカケ
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-------ケツダン-------
「ソフィー、この家とhamiuを捨てましょう。この街からも出るのよ。この街にいたらまたあいつが来る。安全なんて言葉はなくなるのよ!」
「えっ!…」
驚くのも無理はないだろう。長い間いた街だ。
けどやはり死にたくないソフィーは「でる。」とだけポツリと言った。
次の朝、私たちは長い間住んでいたhamiuを出た。
けれどやはり行く当てなんてなかった。
親もいない親戚もいない。
hamiuを出てすぐに、2人は悩んだ。
---「困ったことが起きたらキングズベリーのジェンキンスを訪ねなさい。」---
キングズベリー…
そうだ。
「ソフィー、キングズベリーへ行こう!今なら電車も出る時間だし、半日もあればすぐつくわ。」
「キングズベリー!?なぜそんなところへ?」
「ぜったい私たちを助けてくれる!」
元々、行く当てのない私たちはみきの提案によりキングズベリーを目指す。