残り物
□自由×恋
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どうして人間は自由じゃないんだろう。
どうして女子は哀しい恋のヒロインになりたがるんだろう。
いつだって重力という鎖に縛られて
いつだって恋の方法という考えに縛られて
ただ青く澄んだ空をみているだけ。
ただ君のうしろ姿をみているだけ。
時に浮かんだ雲に嫉妬して
時に君の話し相手に嫉妬して
それでも空が恋しくて
それでも君が愛しくて
そして、鳥に憧れを寄せた。
『ねぇねぇ、鳥さん。
どうして君は自由なの?
その羽を私にも頂戴。
大空に向かえて、
君のもとにも向かえる。
私はあなたの羽が欲しい……』
憧れが大きすぎた少女は鳥を見つける度、そのきれいな羽を鳥からもらいました。
『これをつければ
いつか私も
大空へ………
君のもとへ………
行くことができる。』
少女の願いが叶うことはあったのでしょうか………。